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2018.01.18

米国のレスリング熱に驚き、適応力も試された遠征…日米高校親善交流・米国遠征

(文=増渕由気子、写真=チーム提供)

ワシントン州遠征チームの親善試合

 第57回を迎えた日米高校親善国際交流として、全国高校選抜チームがワシントン州組とネバダ州・カリフォルニア州組の2チームに分かれて米国遠征を実施。1月5日に成田空港を発ち、15日に同空港着の航空機でそれぞれ帰国した。

 毎年行われている国際交流。現地でいくつかの高校を回って合同練習や親善試合を行い、宿泊はホームステイで現地の文化に触れることを目的としている。

 ワシントン州チームの杉山慶太監督(静岡・沼津城北高教)は「例年、ホームステイなどの国際交流がメーンとなりがちだが、今年は技を教え合うなど強化面でも充実していました。到着したその日の夕方に試合を行うなど、選手は時差ボケの中で適応力が試される一面がありました。国際大会で過酷な環境の下、試合する場面はこれからたくさんあるはず。これから上を目指す選手にとってはいい経験になったと思います」と振り返った。

 ワシントン州組のアテンド役は過去に経験のある方がついてくれたこともあり、スケジュールは予定通りに進むことができ、とても充実した合宿となったそうだ。

ネバダ・カリフォルニア州遠征チームの親善試合

 一方、ネバダ・カリフォルニア州組に同行した白雲央樹コーチ(広島・広島国際学院高教)は「長期間の海外遠征でイレギュラーなことが多々起こりました」と話し、ワシントン州組と比べてあわただしい遠征になったもよう。「日本の高校生は3~4時間練習することも珍しくありませんが、アメリカは1時間半程度でした。練習は準備運動を日本が仕切り、練習はアメリカ主体で行いました」と振り返った。

 海外遠征が初めてとなった白雲コーチが最も驚いたことが、現地でのレスリングの熱気だった。「フォークスタイル(カレッジスタイル)が人気だとは聞いていましたが、親善試合に多くの親御さんや地域の人たちが集まって、ギャラリーの数がとにかく多かった。アメリカではレスリングはメジャーなんだな、と肌で感じることができました」。

 今年で57回目を迎える高体連レスリング専門部の伝統ある一大事業のため、指導者の年齢層でもこの交流事業は懐かしい思い出だ。サンディエゴのラコステキャニオン高校を訪れた際に偶然の再会があったのは、ネバダ・カリフォルニア州組の長和徹監督(兵庫・神戸高塚高教)。同校コーチのドレインさんを、30年前のこの交流事業で自宅に招いていたことが分かり、昔話に花を咲かせたという。

 日米親善国際交流は、今年6月、今度は米国チームを日本に迎えて行われる。

ワシントン州遠征チーム


ワシントン州遠征チーム


ネバダ・カリフォルニア州遠征チーム


ネバダ・カリフォルニア州遠征チーム


30年前の日米高校親善交流で自宅に泊めた選手と再会したネバダ・カリフォルニア州遠征チームの長和徹監督







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