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2018.03.19

【2018年女子W杯・最終日/特集】マット外の騒動を封印し、全員レスリングで涙、笑顔の4連覇


(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

4大会連続で団体世界一に輝いた日本チーム

 地元開催で10度目の優勝を決めた! 2018年女子ワールドカップ最終日は、優勝決定戦で日本が中国を6-4で破り、4大会連続10度目の優勝を決めた。

 4年ぶりの地元開催となった今大会は、群馬県高崎市の協力のもと高崎アリーナで開催。会場にはたくさんの一般客が集まり、大きな声援の中で優勝決定戦が行われた。

 予選Aグループを1位で通過した日本は宿敵・中国と激突。栄和人強化本部長から急きょ指揮を任された笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)は「絶対勝つつもりで臨んだが、実際の勝率は五分だと思っていた」と中国の実力を認め、厳しい闘いを覚悟していた。

 痛手だったのは、予選リーグの試合中、リオデジャネイロ・オリンピック金メダリストで今大会の主将である土性沙羅(東新住建)が左肩を脱臼してしまったこと。笹山監督は「本人は出る意思があったんですが、さらに痛めて手術することになったら、今夏のアジア大会や世界選手権に影響してしまう」と、大事をとって中国戦の起用を見送った。

貴重な勝利を挙げ、チームを優勝に導いた入江ゆき(自衛隊)

 重量級は中国に分があるため、日本は軽量級で一気に試合を決めたいところだが、中国の1番手(50kg級)は2016年リオデジャネイロ・オリンピック48kg級3位の孫亜楠。孫は2016年のアジア選手権(タイ)で登坂絵莉(東新住建)に勝っており、昨年12月のワールドカップ(ロシア)では現役世界女王の須崎優衣(東京・安部学院高)も大苦戦するなど、“日本人キラー”として存在感を増している。

 笹山監督は「登坂らが苦戦する相手だから」と厳しい闘いを覚悟していたそうだが、入江はその下馬評を覆した。序盤からタックルで得点を重ね、終盤には両足タックルで4点のピックポイントを奪い、そのままフォール。中国の軽量級エースに快勝して流れを呼び込んだ。

騒動の中、集中力を切らさずに重圧に耐えた

 53kg級の現役世界女王の奥野春菜(至学館大)も1分半でフォール勝ち。55kg級の向田真優(至学館大)もテクニカルフォールで勝ち、ともに無失点で勝利。若手の世界メダリストたちが本領発揮し、この時点でチームスコア3-0。

表彰式終了後には福田富昭会長の胴上げ

 57kg級を落として一瞬不穏な空気が流れたが、59kg級の川井友香子が57kg級のアジアチャンピオンを相手に3-1と振り切り、川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、源平彩南(至学館大)と白星を続けて6勝目とした。

 強いと警戒していた中国を破って優勝を決めた日本チーム。喜びもひとしおで、選手たちからは笑顔がこぼれた。笹山監督も「一人ひとりがやるべきことをやってくれた。全員が頑張った」とたたえた。

 最大の不安は、レスリングのマット外で騒動が起こり、指揮官交代など慌ただしい中行われた大会だったという点だろう。選手全員が一丸となって闘い、栄本部長不在でも”世界一”を実証してみせた。収穫も多く、笹山監督は「重量級の若手も戦えるようになってきた」と土性に続く若手の成長に目を細め、優勝という結果と大会成功に安堵していた。







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