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2018.03.28

【2018年全国高校選抜大会・特集】5人のチームで初参加! 「これからが勝負」と山下勝監督(石川・志賀)


(文・撮影=樋口郁夫)

部員5人で初出場した石川・志賀(右側)

 昨年のインターハイ学校対抗戦で創部以来初の出場を果たした志賀(石川)が、5人のメンバーで北信越予選を勝ち抜き、この大会の初出場を遂げた。1回戦で福島(宮崎)に2-5で敗れ、初白星はお預けとなったが、山下勝監督は「1年生が4人で、経験者は1人だけのチーム。よくやりました。4月からは志賀ジュニアでやっていた選手が入ってきます。これからが勝負です」と燃えている。

 今回は出場が“奇跡”に近かったという。北信越予選の1回戦、ここで負ければチームが負けるという状況で、84kg級の坂本享也が逆転フォール勝ち。それで流れが変わったのか、120kg級の川田隼也がテクニカルフォールで勝ってチームの勝利が決定。「まさか、という勝利だったんです」というきわどい試合を経て同予選3位に入り、出場を決めた全国大会だった。

 「今年の夏を目指していました。予定より早く全国大会を経験できたので、よかったです」と、闘えただけでもプラスだった大会。初心者集団による全国大会出場をベースに、今夏のインターハイでの飛躍を目指す。

 山下監督は国士舘大時代の1988年にアジア選手権2位になったこともある国際的な選手だった。1991年石川国体で同県に引っ張られて活躍したが、国体が終わると中学の教員としてサッカー部の顧問をやるなど、マットから遠ざかってしまった、6年前に同校に赴任し、廃部になってもおかしくなかったレスリング部の立て直しに着手した。

退職までの残り10年、勝負をかける!

 それからはレスリング漬けの毎日。志賀町ジュニア教室の監督も務めており、夕方から数時間が高校生、そのあと午後10時ごろまでキッズの指導という毎日。高校生ともスパーリングできる体力維持のため40代にして国体に出場するなど、自身の鍛錬も怠らず、現在につなげている。

セコンドで指示を出す山下勝監督、その左はアシストの金沢北陵・川井孝人監督

 石川県といえば、2016年リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを取った川井梨紗子選手(現ジャパンビバレッジ)の出身県。しかし、県全体でレスリング熱が爆発的に上がって選手が増えているという状況ではない。志賀ジュニア教室では選手数も増えているが、志賀高校は全校生徒数が男女合わせても130人。レスリングの団体戦に必要な部員数を集めるのにも四苦八苦している状況だ。

 それでもキッズクラブを地道に育て、発展の努力を続けている。この日の試合でも、個人戦に選手を出す金沢北陵の川井孝人監督が第2セコンドについてアドバイスを送るなど、県を挙げての強化にも取り組んでいる。

 志賀町は2020年東京オリンピックの際の事前合宿地として、アゼルバイジャンのレスリング・チームの招へいに乗り出している。「実現し、子供達のレスリング熱が高まればいいな、と思っています」と期待している。

 仕事の関係でレスリングから離れた期間が長かったが、志賀ジュニアと志賀高校という場所を得て、今は充実した毎日。「レスリングは自分の最も得意とする分野です。退職までの残り10年、勝負します」ときっぱり。まずは今夏のインターハイ。「2回戦、3回戦と勝ち上がり、最低でもベスト8」と宣言した。

全国大会出場の立役者、坂本享也。この日もフォール勝ち

試合後、選手を叱咤激励する山下勝監督







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