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2018.03.30

【2018年全国高校選抜大会・特集】叔父は元世界選手権代表のプロレスラー! 九州勢の意地を見せた諏訪間新之亮(74kg級=佐賀・鳥栖工)


(文=樋口郁夫)

74kg級優勝の諏訪間新之亮(佐賀・鳥栖工)と小柴健二監督

 全国高校選抜大会の個人戦74kg級は、九州予選1位の諏訪間新之亮(佐賀・鳥栖工)が優勝。学校対抗戦ではベスト8に1校も残れなかった九州勢のうっぷんを晴らした形となった。

 神奈川県から小柴健二監督を頼って佐賀県へ移り、同監督の自宅に住まわせてもらってチャンピオンを目指していた。「ホッとしました。小学校時代から通じて、全国大会では1度も優勝したことがありません。チャレンジャーとして、自分のやれることを出し切ろうと思って頑張りました」。勝った直後、セコンドの小柴健二監督のもとへ駆け寄り、抱きついて喜んだあたりに、感激の大きさが表れていた。

 九州予選では4試合すべてでフォールかテクニカルフォールで勝ち、無失点での圧勝優勝だった。全国の舞台では同じようにいかなかったが、決勝までは順調に勝ち上がった。優勝をかけた一戦で相対したのは、日体大柏の山田脩。学校対抗戦では4試合に起用され、不戦勝を含めて圧勝続き。決勝ではチームの4勝目をマークし、同校の優勝に大きく貢献した選手だ。昨年は世界カデット選手権出場を果たすなど、過去の実績も諏訪間より上のものを持っている。

 高校レスリング界で猛威をふるっているチームだけに、「日体大柏」という“ブランド”におじけづく選手も少ないないが、諏訪間は「それはなかったですね」とのこと。その言葉通り、場外に出てしまって1点を先制されたものの、片足タックルで逆転。圧力をかけて反撃する山田のパワーに負けることなく闘い、最後は2-2とされてしまったが、ビッグポイントの差で勝利。終盤の強さに定評のある日体大柏の選手の粘りにも負けなかった。

ナチュラルパワーに、レスリングのパワーがつけば鬼に金棒!

 上腕の太さが高校の74kg級の選手としては群を抜いて太く、それが山田の圧力に負けなかった一因ではないかと思われる。このパワーは“一族”に伝わる遺伝子か? 叔父は、かつて120kg級で世界選手権に出場し、現在は全日本プロレスで活躍する諏訪間幸平さん(リングネームは諏訪魔)。レスリングを始めたのは、叔父がキッズ教室を運営していたからだ。

優勝を決め、小柴監督のもとへ駆け寄った

 小型化する現在のプロレス界の中で、叔父はヘビー級の醍醐味を見せてくれるパワーファイター。同じ遺伝子が体に組み込まれていると考えても不思議ではない。

 太い腕からくるパワーは大きな強みだが、諏訪間は「レスリングにはレスリングのパワーが必要ですから」と、特別にウエートトレーニングに力を入れているわけではなく、レスリングの練習の中でパワーをつけ、体を大きくする努力をしているという。ナチュラルパワーにレスリングのパワーが加われば、さらに飛躍する可能性がある。

 兄・翔太郎も同校でレスリングをやり、2014年には世界カデット選手権に出場を果たしている。卒業後は拓大へ進み、昨年は全日本大学グレコローマン選手権59kg級で3位入賞を果たすなど躍進している。兄の飛躍は刺激材料のようで、「兄はこの大会は3位でしたので、それ以上が目標でした」。今後は、兄は経験しているが自身は果たしていない国際舞台への進出が目標か。

 もちろん、国内での基礎固めも必要。4月からは階級区分が変わって当日計量が実施されるので、各階級の勢力はリセットされる。「(現在の)他の階級の選手と闘うことにもなる。どんな状況でも勝てるようにしたい」と話し、新年度の闘いに燃えていた。







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