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2018.04.01

【2018年全国高校選抜大会・特集】キッズ・中学・高校の一貫強化が結実した2階級制覇! 山根典哲、田中勝大(香川・多度津)


(文・撮影=増渕由気子)

 驚きの2階級制覇! 全国高校選抜大会の個人戦は、香川・多度津から50kg級の山根典哲(2年)と84kg級の田中勝大(1年)が優勝。学校対抗戦を制した日体大柏(千葉)に並ぶ2階級優勝を達成した。

一貫強化が実り、山根典哲(右)と田中勝大が優勝した多度津の2選手と指導陣

 同校からの優勝は2008年の音泉秀幸以来で(当時多度津工)、10年ぶりの快挙。山田円博監督は「2人も優勝するなんて初めてのこと。選手たちはよくやった」と選手を褒めちぎると同時に、「ひとえにキッズクラブからの一貫強化のおかげ」と、指導体制の確立を勝因に挙げた。

 現在は、初心者から指導して3年で全国王者に育てるのは難しい時代。高校を母体としてキッズ教室を運営し、そこから育てることがスタンダードになりつつある。多度津ではキッズ教室に加え、多度津中にレスリング部を作り、中学の部活動を含めて一貫して強化。キッズ教室に所属した選手が、中学~高校とレスリングを続けやすい環境を作っている。

 今回優勝した山根と田中は、多度津中出身の選手。山田監督は「中学校に部活を作ったことで、辞めてしまう選手が少なくなりました」と振り返る。

 一度に2階級優勝という盆と正月が一度に来たような結果には、香川県特有のアドバンテージも生かされていた。山田監督は「多度津高校には、もうひとりの顧問として国際審判員の増田荘史先生がいまして、審判の最新情報を指導に還元してくれています。ルールがよく変わるので、このメリットはとても大きいです」。

 高体連の審判委員長を務め国際オリンピック審判員でもある香川中央高の沖山功教諭の存在も大きい。ルールをよく理解し、勝つための方程式をよく研究したことが勝利につながった。

前に出続けて勝利をつかんだ山根典哲

優勝を決めてガッツポーズの山根典哲

 50kg級を制した山根は「小学校からレスリングをしていて、全国タイトルを取ったことがなかったので、うれしかった」と満面の笑み。前半から前に出てパッシブを2度奪って2−0リードした。ノーテクニカルポイントの展開。「この点差を守ろう」と終盤まで引っ張った。

 だが2−1と1点差になったところで、「もう一つ取りに行こう」と攻めた。しかし、ローリングで返されて2失点。2−3と逆転を許したが、チャレンジ(ビデオチェック要求)した結果、山根のアタックも有効になり、両者に2点が入って山根のリードは変わらず。この1点差を守り抜いて全国初タイトルを手にした。

 冷や冷やの展開だったことで、山根は「夏までには、試合展開の面でもう少しうまくなりたいです。これからも前に出てパッシブを取って、相手を追い込んでいけるようにしたい」と抱負を語った。

1年生の田中が圧巻の勝利!「団体の悔しさを晴らしました」

 84kg級の田中勝大は、決勝で息の上がる相手とは対照的に、1年生とは思えない試合巧者ぶりで栄冠を手にした。「個人戦では絶対に勝つと決めていた」と振り返ったが、この決意は学校対抗戦での出来事が関係していた。

1年生(新2年生)で全国制覇を成し遂げた田中勝大

 多度津は四国予選の学校対抗戦で圧勝し、全国大会でも勝ち上がれる力があると見られていた。だが、3回戦で和歌山北(和歌山)にチームスコア3-2となって勝負のかかった試合を、田中が1−2で落としてしまった。最終的にチームスコア3-4で惜敗した。

 「僕が大事な場面で勝てなかった。まだ自分は弱い」と猛省。個人戦でその悔しさを晴らした格好だ。チャンピオンになったことで自信がつき、「インターハイは個人戦も学校対抗戦も勝ちたい」と目標を掲げていた。







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