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2018.04.04

【ジュニアクイーンズカップ・特集】同期の世界女王が目標! 新天地で飛躍を目指す小玉彩天奈(早大)


(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

入学2日目に優勝、幸先いいスタートを切った小玉彩天奈(早大)

 「大学に入学して初めての大会。早大レスリング部の一員として、しっかり勝たなければいけないと思いながら闘っていました」。ジュニアクイーンズカップのジュニア62㎏級を制した小玉彩天奈(早大)は激闘をそう振り返った。

 決勝の相手は先月のシニアのアジア選手権(キルギス)57kg級で2位に入った屶網さら(愛知・至学館高)で、得意の首投げのほか押し出してのポイントで9-2と大きくリード。第2ピリオドになると反撃を許し、3点差まで追い上げられたが、逃げ切った。

 「追いつかれた部分もあったけど、絶対勝つという気持ちだけは負けたくなかった」。高知県で極東クラブを主宰する父・康二さんは国士舘大時代に学二冠王者となるなど同大学を支える存在だった。卒業後は故郷にUターン。後進の指導をスタートさせた。

 そんな康二さんから「そろそろやるか」と促される形でレスリングを始めたのは小学校3年生の時だった。「それからずっと父のもとで習いながらやってきました」

 転機は、一昨年9月にジョージアで行われた世界カデット選手権の60㎏級で優勝した時に訪れた。「初めての海外遠征だったので不安もあったけど、結果を残すことができて、結構自信になりました。勝因は攻める気持ちを忘れずに闘えたことだと思います」

 昨年のクイーンズカップでは初めてジュニアの部に出場したが、初戦で敗退。カデットとジュニアの差を痛感した。それでも着実に地力をつけ、昨年2月には初めてシニアの国際大会となるクリッパン女子国際大会のシニア60㎏級に出場して3位に入賞した。「カデットと比べると、やはり力が強かった。でも、出場した選手を目の当たりにして学べたことも多かったと思います」

父と早大監督が同期生、環境を確かめて進んだ早大

 康二さんと早大の太田拓弥監督は学年が一緒ということもあり、小玉は高校生の頃から同大学のレスリング部の練習に顔を出すようになった。自分で環境を確かめたうえで、自己推薦によって合格した。

 進学の決め手は?「高知東高校時代には、自分は男子と一緒に練習していました。それで活躍できたところもあったので、男子の選手がいる大学でやってみたいと思っていたんですよ」

準決勝で闘う小玉彩天奈

 しっかりと親離れできそうかと水を向けると、小玉はいきなり涙声になり、「今までずっと一緒にやってきたので…」と切り出した。それでも「不安もあったんですけど、今回ちゃんと勝てたことで、父は『自分から離れても大丈夫』と安心したと思います。ホームシックは全くないですね」と話した。

 今大会では、世界チャンピオンで同じ新入生の須崎優衣とホテルの部屋が同室だった。須崎からは大きな影響を受けているという。「小さい頃から優衣ちゃんとは合宿で一緒になっているけど、意識が違う。試合前のアップとかも集中していて、練習でも常に仲間を引っ張っていく。優衣ちゃんがそばにいたら、自然と緊張感が出てくる。本当に尊敬できる同期だと思いますね」

 大会初日(4月1日)は大学の入学式だったが、最初から出席は諦めていた。「優勝して世界ジュニア選手権に行きたいという気持ちを優先させました」と言う。6月中旬に行われる明治杯全日本選抜選手権では、「ひとつでも多く勝ちたい」と誓う。

 「去年の明治杯では初めて川井梨紗子さんと闘って、1分半でボコボコにされました(0-10のテクニカルフォール負け)。そのあと、合宿で顔を合わせた時も似たような目にあっています。すごい存在だと思いますね」

 しかし、小玉の可能性は無限大。新たな環境で川井を脅かす存在になれるか。







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