日本レスリング協会公式サイト
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2018.04.08

第三者委員会の調査報告を受け、真摯な姿勢で改善へ…日本協会・理事会

急な開催にもかかわらず、35人の参加があった緊急理事会

 日本協会は4月6日、都内で臨時理事会を開催。内閣府に告発されていたパワーハラスメント問題に関する第三者委員会の調査結果が報告され、提言内容を検討した。社会問題ともなって世間を騒がせていることもあり、前日に招集が決まった緊急理事会であるにもかかわらず、総勢35人(理事30人中19人、特定理事23人中11人、監事2人中2人、名誉副会長5人中3人)の出席があった。

 同報告書は、栄和人・強化本部長に4件のパワーハラスメントが認められるとされる内容。「パワーハラスメントではない」とされた事象はそれを上回ったが、理事会を欠席した同本部長は「けじめをつけるために、協会強化本部長の任を解いていただきますよう、お願いします」との内容の谷岡郁子副会長(至学館大学学長)を通して辞任届を提出。理事会で承認された。

 後任として、西口茂樹・強化副本部長が昇格し、赤石光生・強化本部長補佐が副本部長に就任することも、満場一致で承認された。

 報告書では、「公益通報制度・倫理規定、倫理委員会規程の充実」「選手とコーチとの間のルール作り」「選手・コーチの選考過程の公平・公正及び透明化」「協会の運営(外部人材の登用)」の提言があり、早急にルールづくりを進めるとともに、セクハラ、パワハラに関する研修会の実施の提案があり、ともに承認された。

 福田富昭会長は「残念ながら改善、改革しなければならないポイントがあった。真摯に受け止めたい。今後の監督・コーチの指導と選手強化のあり方を謙虚に考え、2020年東京オリンピックに向けてしっかり邁進したい。これをきっかけとし、協会、幹部、理事、監督、コーチ、選手が心をひとつにして東京オリンピックに向かって邁進し、メダル獲得を目指したい」と、災いを転じて福としたい姿勢を見せた。

 高田裕司専務理事は「早急にルールを決めることが必要。どうしてやっていくかを考えなければならない。「バカ!」と言ってもパワーハラスメントになるが、格闘技は厳しさがないと格闘技でなくなる。ルールで縛られすぎれば弱くなってしまう可能性がある。皆さんと協議し、勉強していきたい」と話した。

 谷岡郁子副会長は「栄監督(至学館大での肩書き)には多くの方から心配をいただき、多くの方に支えられました。最も支えたのが至学館の選手です。ワールドカップ(3月17~18日、高崎市)の2日前に川井梨紗子選手が監督の家に行き、会うことはできなかったのですが、『私たちは真剣に、頑張って、集中して練習してきました。明るく笑っています。心配しないでください』とのメッセージを残しました。栄監督はそのあと、ワールドカップのネット中継で選手の頑張る姿を見て、気持ちが回復したそうです。すばらしい師弟関係です」と現状を報告。

 「監督は『自分がさりげなく言ったことが深く人を傷つけたことは申し訳なく、反省している』と話していました。この9年半、至学館ではだれもレスリング部はやめていません。明るい、さわやかなチームを作るため努力してきました。これからも皆さんとともに頑張っていくと思います」と今後に期待した。馳浩副会長も「栄監督に会ったら、優しく声をかけてください」と思いやった。

《第三者委員会による調査報告書》(全39ページ=プライバシー保護のため、A、B、C…で記載されていますが、原文は実名です)







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