日本レスリング協会公式サイト
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2018.04.10

栄和人氏が謝罪文を発表、至学館大・高の監督は留任へ

 パワーハラスメントが認定され、本協会の強化本部長を辞任した栄和人氏が4月9日、メディアに対し、弁護士を通じて自署入りの謝罪文を発表した。同日、至学館大は同大学レスリング部の監督は留任させることを明らかにした。

 栄氏は「パワーハラスメントに該当すると認定されたことにつき、私の不徳のいたすところと深く反省し、責任を痛感しております。伊調馨氏、田南部氏をはじめとする関係各位に対し、深くお詫びいたします」と両名に陳謝するとともに、「今回のことを深く反省し、今後も可能な範囲でレスリング界の発展を願い鋭意努力していきたく思っております」と結んだ。

 至学館大は新入部員を含む選手ら全員の聞き取りを実施し、栄監督から指導を受けるとの意思を確認。第三者委員会の調査と総合的に判断して本人に留任を打診し、承諾を得たという。

 オリンピックと世界選手権のチャンピオンを数多く育てた栄和人氏の指導手腕への評価と信頼は、選手の間では揺るぎなく、先月のワールドカップ(群馬・高崎)では教え子のリオデジャネイロ・オリンピック金メダリストの川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)が「周りがどう言おうと、私は監督に強くしてもらった。私の中では監督は何も変わっていない。監督なら何を言うかを考えながら闘った」と話し、東京オリンピックへ向けて必要な恩師であることを強調。今月初めのジュニアクイーンズカップ(三重・津)では、同大学・高校はジュニア10階級中6階級で優勝選手を輩出するなど実力を見せていた。

 谷岡郁子学長は書面にて「選手たちの想いを尊重し、今後も栄監督には、至学館レスリング部の指導を託します」と発表した。同学長は、近々選手活動を開始と伝えられている伊調選手には「喜ばしく、今後の活躍を期待します」と言及した。


 《栄和人氏の謝罪文》

 日本レスリング協会第三者委員会から、私の伊調馨氏および田南部氏に対する行為の一部がパワーハラスメントに該当すると認定されたことにつき、私の不徳のいたすところと深く反省し、責任を痛感しております。伊調馨氏、田南部氏をはじめとする関係各位に対し、深くお詫(わ)びいたします。

 一方、第三者委員会の調査結果として、私が伊調馨氏のオリンピック五連覇を阻止するというようなパワーハラスメント行為は認められなかったことは安堵(あんど)しております。

 私は4月6日付で日本レスリング協会の強化本部長を辞任いたしましたが、これまで男女をとわずレスリング選手を応援してくださったレスリングファンの皆様に、心より感謝申し上げます。私は、今回のことを深く反省し、今後も可能な範囲でレスリング界の発展を願い鋭意努力していきたく思っております。


 《至学館大・谷岡郁子学長の発表》

 「学生、選手たちが穏やかな環境でそれぞれの夢を追うことができること、これを確保することが私の仕事であり願いです。

 至学館レスリング部においては、現役の選手たち全員が今後も栄監督の指導を受けることを望み、健全なチームづくりの当事者としての責任を果たす意志を表明しております。これら選手たちの想いを尊重し、今後も栄監督には、至学館レスリング部の指導を託します。

 尚、伊調馨氏が練習再開の表明をされたことは喜ばしく、今後の活躍を期待します」







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