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2018.04.18

【2018年JOC杯・特集】ジュニアで高校生2選手が優勝、世界ジュニア選手権に挑戦する!


高校生でジュニアの部を制した山崎祥平(左=茨城・土浦日本大高)と奥村総太(滋賀・栗東高)

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 今年のJOCジュニアオリンピックのジュニアの部は、昨年に続いて高校生選手が大活躍した。両スタイルで昨年と同じく11選手が入賞し、フリースタイル92kg級の山崎祥平(茨城・土浦日本大高)とグレコローマン130kg級の奥村総太(滋賀・栗東高)の2選手が優勝を飾った。

 昨年は軽量級のキッズエリートが2階級を制したが、今年はパワーの差が如実に出る重量級での快挙だった。

3度目の正直となる白星! 山崎祥平(茨城・土浦日本大高)

 フリースタイル92kg級で優勝した山崎は、中学時代に全国優勝があるキッズエリート。決勝で闘った大津拓馬(山梨学院大)には過去2度負けていたが、平常心で臨んだことが吉と出た。「前の対戦ではテクニカルフォールで負けた相手でした。今回勝てて3度目の正直です」。

過去2度敗れている相手に勝っての栄冠を獲得した山崎祥平(青)

 準決勝で攻め急いで体力を消耗してしまった反省を活かし、決勝では序盤から落ち着いて確実に点を取ることができた。要所で得点を重ね、一時は6−1のリードを奪い、「勝てるかな」という気持がよぎった。

 だが、相手からのチャレンジが入り、協議の結果、スコアは2−1に修正されてしまう。5点差のリードは幻となり、差はわずか1ポイント。メンタル面が心配されたが、僅差になったことで「ここまできたら勝つしかない」と、かえって山崎の気持に火がつき、最終的に1点のリードを守ったまま勝ち抜いた。

 大学生との体力差が心配されたが、「長いチャレンジ(の協議)で自分も休むことができた」と、体力の回復時間が持てたことを勝因に挙げた。

 この優勝により、ジュニア王者の肩書を引っ提げて高校の大会に“凱旋”する。「今回、優勝したことで、インターハイで勝てなかったら恥ずかしい。プレッシャーを重く感じるようになりました」と山崎。王者のプライドをもって、全国高校選抜チャンピオンの白井達也(千葉・日体大柏)に挑戦する。

キャリア2年でジュニア王者へ! 奥村総太(滋賀・栗東高)

 最重量級で快挙を達成した奥村は、山崎と違って高校からレスリングを始めたキャリア2年の選手。大学生の多くは高校で実績を残した選手が多い。その中に”初心者”として名前を連ねた奥村は「準決勝で負けるだろうなと思っていた」と本音を吐露した。だが、番地啓太(国士舘大)に押し負けずパッシーブを獲ってリード。「勝ったことは自分でも驚いている」と本人が当惑するほどの快進撃を見せた。

 勢いは止まらず、決勝では庄司樹(専大)にカウンターが効いてフォール勝ち。表彰台の真ん中に立って「すごく新鮮で笑みがとまらなかった。この気持を今後も味わいたい」と感無量だった。

高校入学後にレスリングを始め、キャリア2年でジュニア王者となった奥村総太(滋賀・栗東高)

 同校の田中秀人監督は、高校から競技を始めた奥村の優勝の要因に「原点に戻った基礎体力づくりの効果が出た」と振り返った。現在の部員全員が高校からの初心者であることから、レスリング以前の体作りに焦点を当て、昨年12月ごろからマット練習なしのメニューを1ヶ月半に2度取り入れた。

「完全にレスリング競技から離れ、坂道を走り、階段昇降などなど。キッズあがりの選手ではないので、足腰がしっかりしたら勝つだろうと思って」。

 栗東高校は昨年学生王者に輝いた藤井達哉(青山学院大)などキッズ出身のエリート選手が在籍する時もあった。「最近はキッズあがりの選手が多くて、その時は1年中マット練習を基本としていたんですが、全員が初心者となったことで、メニューを変える英断をしました」。

 OBの石村誠コーチが考案したオリジナルメニューにより、選手たちはマット練習と同様に取り組めたようだ。「奥村は腕が太くなり、だいぶ変わった」と田中監督。数ヶ月をかけて徹底的に仕上げた体は、大学生をも破壊するパワーを身につけることができた。

 奥村は「自信になりました。世界ジュニア選手権で頑張りたいです」と気合を入れた。高校から世界へ−。伸びしろが果てしなくある奥村に注目だ。







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