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2018.04.19

【2018年JOC杯・特集】ジュニア王者へ返り咲き! 東京2020を目指し、ハイレベルな闘いに挑む…男子グレコローマン60kg級・鈴木絢大(日体大)

(文・写真=長尾凜)

2年ぶりにジュニア王者に輝いた鈴木絢大(日体大)

 JOCジュニアオリンピックカップのジュニア・男子グレコローマン60kg級は、鈴木絢大(日体大)が2年ぶりのジュニア王者に返り咲き、大学進学後の初タイトルを獲得した。

 決勝は、毎日のように組み合っている日体大同期の矢部和希。「やりづらさ満載でした」と、お互いの手の内がわかっている分、大技を決めることはできなかったが、バックポイントが決勝点となり3-1で勝利。2016年の国体以来、約1年半ぶりの優勝を勝ち取り、「決勝はびびってしまったけど、その他は自分の形に持っていけたのでよかったかなと思います」と喜びを表した。

 中学時代に全国王者となり、静岡・飛龍高時代は全国高校生グレコローマン選手権と国体でともに2年連続優勝を達成。高校最後の大会となる国体終了後の2016年秋に左手首の骨短縮手術を受けた。リハビリを乗り越えて半年後に復帰するも、なかなか結果が出せずに苦しい時期が続いた。

 大学に進学して1年が過ぎたが、ここまで無冠。高校3年生だった2年前、大学生を抑えて優勝したこのJOC杯も、昨年はリハビリ中で出場できなかった。

 「今年こそ優勝しないとやばいなと思っていた」と危機感を持って臨んだ今大会。同門対決となった決勝は別として、準決勝までの3試合は、得意の投げ技などがさく裂し、いずれも1試合の試合時間が1分半に満たないうちの勝利だった。

グレコローマン60kg級のハイレベルの闘いに挑む鈴木

 鈴木の闘うグレコローマン60kg級と言えば、リオデジャネイロ・オリンピック59kg級銀メダリストの太田忍(ALSOK)や、昨年の世界選手権59kg級優勝の文田健一郎(ミキハウス)など世界を代表する選手がそろっている。この階級でオリンピックを目指すとなると、まずはこの2人に割って入っていかないといけない。

 昨年、ターゲット選手として世界選手権に派遣された鈴木は、同じ大学の先輩である文田が世界一に輝く姿をその目で見た。「健一郎先輩が優勝するのを間近で見て、すごいなって思う反面、悔しさがありました。(自分は)何やってるんだろうって」-。

 現時点では「全然歯が立たない」と、まだ両者との力の差を大きく感じている鈴木だが、東京オリンピックを諦めるつもりは毛頭ない。「どの階級よりも難しいのは自覚してます。でも、その中で勝ってこそのオリンピックは、どのオリンピックよりも気持ちいいだろうなって。出場して金メダルを取りたいって気持ち、すごい強いです」

 この優勝で出場権を手にした9月の世界ジュニア選手権(スロバキア)については、「日本の60kg級は本当にレベルが高いので、その自覚とプライドを持って結果を残したいです」と、メダル獲得を誓った。

 本来の輝きを取り戻した鈴木。2年後の東京オリンピックに向け、厳しい闘いに挑む覚悟は十分だ。







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