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2018.05.14

【東日本学生リーグ戦に挑む(3)】全日本大学選手権の再現なるか、2009年以来の優勝を目指す拓大


(文=布施鋼治、撮影=坂口こよみ)

昨年2位に浮上した拓大。今年の目標は優勝!

 東日本学生リーグ戦の開催が間近に迫ってきた(5月16~18日、東京・駒沢体育館)。この大会は、登録した階級の1階級下から2階級上まで計量することが可能で、さらに計量をパスした階級の2階級上まで出場できるという規定がある。

 そこで通常の大会では想像もつかない組み合わせも実現することで知られている。それぞれの大学によって、応援の仕方が違うところもリーグ戦ならではの醍醐味だ。

 2012年ロンドンと2016年リオデジャネイロの両オリンピックに出場し、2014年の世界選手権では2位に輝いた高谷惣亮(拓大コーチ)は、大学生にとってこのリーグ戦のステータスの高さを訴える。「大学生にとっては、僕らトップアスリートがオリンピックを目指すのと似たような価値のある大会だと思う」

全日本トップ選手の山本泰輝がチームを引っ張る

 拓大は一昨年の大会は6位と低迷したが、昨年は2位に躍進した。その要因を聞くと、伊藤啓太部長はキーポイントとなるべき人間が頑張ってくれたからと切り出した。「中でも浅井(翼)が早稲田戦で勝利をおさめてくれたことが大きい」と言う。

昨年までチームの主力だった浅井翼がコーチに就任。選手を指導している

 浅井はこの3月に拓大を卒業し、茨城県競技力向上対策本部に所属して選手活動を続けるかたわら同大学のコーチに就任した。「去年はチームの柱となって引っ張っていく気持ちだった」と振り返る。「団体戦は一人が勝つことでチームが勢いづくので、全員が勝ちにいく気持ちでやっています。今年は選手の調子もいいので、ふだん通りの試合をすれば優勝は狙えると思います」

 浅井がキーパーソンとして期待をかけるのは、今年度の主将となった125kg級の山本泰輝。伊藤部長も、山本は誰よりも試合で成績を残していると期待を寄せる。「たぶん勝負どころで彼の出番が回ってくると思うけど、安心して任せられるくらい成長したと思います」

 当の山本に抱負を聞くと、「自分のキャラはチームをまとめたり、盛り上げる役ではない」と謙遜しながら話し始めた。「みんなの持っている力を出せるようにサポートしていきたい。今年は前年と比べて絶対に勝てるという人がいない。そこをカバーすることがかぎになると思います」

予選リーグでは専大との一戦がかぎ、組み手のうまさを突破できるか

 山本に対するチームメートの信頼度は厚い。3年生で74kg級の吉田隆起は「選手それぞれの能力を活かせるようなやり方をしてくれる」と持ち上げる。「僕の階級は自分が負けたら終わりという場面で出番が回ってくることもあると思う。いつもと違う緊張感がありますね」。信頼できる主将がいかにその能力を引き出すか。

チームを牽引する山本泰輝主将

 即戦力となる新1年生もいる。千葉・日体大柏高出身で86㎏級の井筒勇人もそのひとりだ。「井筒は気持ちが強いので、チームにすごくいい刺激を与えている」(伊藤部長)

 上級生と下級生の息もピッタリ。4年生で65kg級の清水洸希は「チームの上下関係での距離が近くて、すごくいい雰囲気でやっている」と打ち明ける。「4年生が踏ん張ってどうにか勝ちたい。長い間、拓大は優勝から遠ざかっているけれど、格上の相手でも逆転して勝ったという話も聞くので諦めずに頑張りたい」

 昨年までは山梨学院大が5連覇中。しかし高谷は、今年はどこが優勝してもおかしくないと予想する。拓大に限れば「予選リーグでは専大との一戦が山になるでしょう。専大の選手は総じて組み手がうまい。そこをいかにして突破するかがかぎを握っていると思う」

 昨年11月の全日本大学選手権では、山梨学院大を退けて6年ぶりの栄冠を勝ち取った。リーグ戦では、最後に優勝したのは2009年のことだ。9年ぶりに笑うことができるか。

最後のリーグ戦に燃える清水洸希

高谷惣亮コーチ不在でも熱気ある練習を展開







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