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2018.05.20

【2018年東日本学生リーグ戦・特集】廃部寸前に追い込まれたチームが二部リーグ優勝…復活への第一歩を踏み出した東農大


(文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)

部員「0」からの復活優勝を遂げた東農大

 スポーツ推薦の廃止によって部員が減り、2015年の東日本学生リーグ戦を無念の棄権。二部リーグ降格となり、2016年も不出場だった東農大が、昨年の4位を経て今大会で優勝。入れ替え戦は防大の壁にはね返されたが、復活のベースをつくった。

 飯山禮文監督は「まあ、2年間…」と話したあと、こみあげてくるものがあったのか、「やべー」と言ってインタビューを中断。辛うじて涙はこらえたものの、「0」となった部を立て直した感慨はひとしおの様子。気持ちを落ち着けると、「人数が足りなくて二部落ちしたのであって、実力がなかったわけではない。やっと再出発できます」と優勝を振り返った。

 2015年は部員が3人残っていたものの、規定でリーグ戦へは出場はできず、「一部リーグ全敗、入れ替え戦不出場」という形で二部リーグ落ち。その3人はすべて4年生だったので、翌年3月の段階でいったん部員は「0」となった。

 幸い、入れ替わりに3人が入部。「0」からのチームの場合、レスリングの未経験者をかき集めなければならないことが多いが、千葉県の高校総体2年連続優勝の鬼原渓(61kg級=千葉・八千代松陰高卒、主将)ら経験者ばかりということで、明るい展望はあった。昨年は部員が5選手に増えてリーグ戦に復活出場。4勝をマークしたが、3チームが4勝2敗という混戦で、勝ち数が一番少なかったため無念の4位に終わった。

チームを支えた鬼原渓主将

 飯山監督は「選手にとっては初めてのリーグ戦。力を出し切れない面があったと思いますが、まともにいきすぎました。相手によって階級を変えることが必要だった」と反省。今年は対戦相手の戦力を分析し、階級を変えて勝ち星を重ねることにこだわった。その結果、チームとして6戦全勝、個人では26勝2敗(不戦敗は除く)という好成績を上げた。

 唯一の1年生の濱崎颯太(大分・日本文理大附高)が57kg級の選手として(1試合のみ65kg級)、不戦勝のほかはテクニカルフォールかフォール勝ちという内容。「切り込み隊長としてチームの流れを作ってくれたことが大きい」と振り返った。

 部を再興したあとは国士舘大や明大の練習に参加させてもらい、しっかり鍛えてもらったが、最近では同じ二部リーグの立大や東大とよく練習するなど、同リーグのチームとの練習で実力アップをはかってきたという。二部リーグ優勝によって、再び一部のチームへ、今度は「教えを請う」ではなく「挑戦」という形で出げいこすることになるか。

 かつて学生王者や大学王者を輩出し、50年を超える歴史を持つチーム。飯山監督は「本来、このあたりで闘うチームではない。一部で闘うべきチーム。それに向けて、やっとスタートが切れました。この優勝は通過点です」ときっぱり。廃部寸前まで追い込まれ、瀬戸際で踏みとどまったチームの復活が始まる。

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