日本レスリング協会公式サイト
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2018.06.16

【明治杯全日本選抜選手権・第2日】健闘選手の声

(文=増渕由気子、布施鋼治、梅山織愛、坂口こよみ、斉藤葵)


2位選手

 ■男子フリースタイル79㎏級・山崎弥十朗(早大=ワイルドな試合運びが復活して2位)「決勝は自分の中で計画的に進んでいて、取られる部分と取られない部分をしっかり自分の中で見切れていた。でも、高谷選手の最後のタックルで向こうの持ち味を出されてしまった。さらに、そのタックルをしっかり押さえ込むという意識が足らなかったことが敗因だと思います。今回は技術3割、野獣の部分…、動く部分を7割でやってみて、すごく自分の中でフィットした。これから自分の中で(この配分で闘い方の)形を作っていって、今後につなげていきたい。今年の全日本選手権から東京オリンピックがからんでくる。自分は74㎏級まで落とそうと思っているので、あと半年で体重調整と74㎏級の闘い方を改めて考え直し、減量ばてしない体を作っていきたい」


 ■男子フリースタイル86kg級・松坂誠應(自衛隊=2年連続の世界選手権代表を狙ったが、決勝で白井勝太に敗れる)「弱かったから負けた。先制点を取った方が試合を有利に運ぶと思ったのに、先に点を取られたので、そこが一番の反省点。もっと練習して左構えの選手に対しても勝てるようにしていきたい」


 ■男子フリースタイル125kg級・荒木田進謙(Wrestle Academy=昨年復帰し全日本選手権は制したが、今回は2位。復帰を誓う)「今回は完全にスタミナ不足。前に前十字じん帯の手術をしたところが引き金となり、5月初めに左ひざの半月板と骨曲の手術をして試合に臨んだ。完全に心肺機能を戻せなかった。最初にタックル、ローリングと取られたことで、取り返すスタミナが足りなかったのが問題。息が上がってから、もっと前に出てポイントが取れる力が必要。1ヶ月後にプレーオフという目標がある、と開き直ってやりたい。(アジア大会出場は内定しているが)手術した分の筋力回復や、バランスをよく鍛えられる様にしていきたい。4年前はアジア大会で3位だったので、優勝できるようにしたい」


 ■男子グレコローマン72kg級・澤田夢有人(日体大=準決勝で71kg級世界選手権出場経験のある花山を破るも、決勝で井上智裕に敗退)「優勝するつもりで1ヶ月前から体重調整等もしっかりしていて、自分の好きな食べ物も制限して臨んだ。2位だったので、まだ食生活を含めてすべてが足りてないんだと思った。調子は悪くなく、よい方だった。準決勝は自分のいつも通りの動きができたので、テクニカルフォール勝ちができた。決勝もそのままいければなと思っていたが、そんな甘くなかった。最初にパーテルポジションを取れるように、もっと前に出る力と差す力を覚えて、次(全日本選手権)は優勝して、今年度を終われるようにしたい」


 ■男子グレコローマン97kg級・志喜屋正明(自衛隊=昨年の全日本2位、奈良勇太にリベンジを挑むも惜敗)「去年の全日本選手権から課題にしていたグラウンドでのディフェンスを半年間かけて強化してきたつもりだったが、大事な舞台でできなかった。グランドでのポイントが大きいと思うので、誰が見ててもこっちが攻めているという状況にしないといけない。どんなに体力や力があっても、そこをポイントにつなげられないので、それが今回の負けたポイント。課題を強化して12月の全日本選手権に備えたい」


 ■女子65kg級・栄希和(ジェイテクト=プレーオフの道を断たれる2位)「タックルを受けてしまったことは課題に残ったけれども、攻めることをやめなかったことと、自分のやれることは出し切っての負けでした。最後まで攻めて勝とうという気持ちでタックルにいきました。それが通じなかったという感じ。1回戦は緊張してしまった。ワールドカップ(3月、群馬・高崎市)の時も、攻めたところで取り切れなかった。こわがって、引っ込んだしまった。肩の状況は、あまりよくないけど、マットに上がれば関係ないと思っている。手術して3月頃までは順調に治っていたのですが、ワールドカップで悪化させてしまった。オリンピック目指して、まずは12月勝てるようにがんばります」


 ■女子76kg級・松雪泰葉(至学館大=双子の妹・成葉の世界選手権出場内定に続けず)「追いついたところまでは、よかった。勝てる試合だったので残念。まだ、体重も足りてないし、自分に甘い部分もある。自分が本当に勝ちたいという気持ちとか、いろんな面で変えていかないと勝てないと思う。練習では全然取り切れなかったりしてたので、次こそ勝てるように頑張る。先に成葉が世界選手権出場を決めていたので、2人で世界選手権行けたらよかった。先にどんどんいかれて…。早く追いついて隣に並びたい。12月の全日本選手権では絶対に優勝して、2人で(来年の世界選手権に)行きたい」


注目選手 

 ■男子フリースタイル79kg級・石黒隼士(日大=昨年のインターハイ王者が高谷惣亮と接戦を展開)「最初に点を取った時にいけると思った。同点に追いつかれてしまい、6点目を取りにいきたかったけれど、体力がなくて取り切れなかった。タックルに入られても振り切れる自信はあったし、こっちが点を取ろうという意識はあったけれど、後半はそれができなかった。体づくりと体力を向上させて技をしっかり身につけて、次につなげたい」


 ■男子フリースタイル86kg級・村山貴裕(自衛隊=同門の松坂と接戦を繰り広げるも惜しくも敗退)「練習ではあまり闘うことがなかった。研究して作戦を立てて挑んだが、最後の最後に体力面と気持ちで負けてしまった。次の全日本選手権はオリンピックに向けて大事な試合になってくるので、優勝に向けて頑張りたい」


 ■男子グレコローマンスタイル72kg級・花山和寛(自衛隊=元世界選手権代表も、準決勝で若い澤田夢有人に敗れる)「練習でやってきたことがそのまま出てくると思う。その結果だと思う。けがもあったけど、できる限りの治療をして準備をしてきたので、いい調子で臨めた。組み手は練習の成果が出たと思うが、重点的に練習してきたタックルは最後の詰めが甘く、今回は一度も成功することができなかった。次の試合に向けて、まずは出場階級を決めることが目標です」


 ■男子グレコローマン82kg級・川村洋史(自衛隊=第1シードの前田祐也に勝利も、決勝進出ならず)「準決勝は最初のうちに投げでポイントを取られてしまった。後半は相手の方が体力があったので、前半で勝負を決めようと思ったけど、先輩(優勝した鶴田峻大)はそんなに甘くなかった。練習で妥協した部分があるので、この悔しさをばねに、今後は頑張りたい」


 ■男子グレコローマンスタイル97kg級・天野雅之(中大職=準決勝で志喜屋正明に敗退)「強い選手だということは分かっていたのでグラウンド勝負だろうな、と思っていた。投げた後の体勢作りができていなかった。去年の全日本選手権でも逆転されて負けてしまったので油断はしていなかった。自分の次の技に入る準備ができていなかったのかな、と思う。有望な若い選手に負けないように頑張りたい。体力の部分でまだまだ負けていると思うので、この年でどう組み立てていくのかが課題です」


 ■女子65kg級・今井海優(自衛隊=アジア選手権2位と急成長中だが、1回戦で栄希和に惜敗)「最後までタックルに入ろうと思ったけど、守りの体勢に入っていて攻め切れなかった。最後までしっかりと技を取りきって自分からガンガン攻めていけるような練習をしていきたい」







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