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2018.06.24

【全日本選抜選手権・特集】減量失敗で大苦戦も、86kg級で2020東京の準備はできている!…男子フリースタイル79kg級・高谷惣亮(ALSOK)


(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

決勝の山﨑弥十朗戦、ラスト6秒で執念の逆転

 高谷惣亮も、やっぱ半端ないって! 全日本選抜選手権の男子フリースタイル79kg級は、全日本王者の高谷惣亮(ALSOK)が、決勝で山崎弥十朗(早大)を5分59秒、8-3からのフォール勝ち。5度目の世界選手権出場を決めた(他にオリンピック2度)。

 高谷は74kg級の第一人者だったが、昨年の全日本選手権から当日計量となったことで79kgに階級をアップし、王座に君臨した。今回も順当勝ちするかと思われていたが、「減量を失敗してしまった。胃腸の調子が戻らずに気持ち悪かった」。体調不良が原因で、準決勝は学生の石黒隼士(日大)相手に大苦戦。4−4と辛勝したが、会場は高谷の劣勢に悲鳴が上がった。

 決勝も山崎相手に残り6秒までリードを許す展開となった。それでも、高谷は「焦りなどはなかった」と振り返る。逆転するための布石となるフェイントで山崎の体力を奪い、最後のアタックで逆転できる自信があったからだ。残り6秒でポイントを逆転し、最後は山崎の強引なアタックをカウンターで処理してフォール勝ちをおさめた。

「接戦を勝つことで、さらに強くなれる」

 準決勝、決勝と逆転勝ちだった内容に、高谷は「接戦を勝つことで、さらに強くなれる。今までの優勝の中でワンランク上のうれしさがあります」と笑顔で話したが、減量失敗からくる舞台裏の話は予想以上に壮絶だった。「準決勝が終わったあと、気持ち悪くて吐いてしまった。15年間、レスリングをやっていて試合でこうなったのは初めてです」。

恒例の優勝パフォーマンスは、「ひょっこりはん」ポーズ

 勝ったからこそ優勝秘話になった話だが、通常体重が約85kgで、当日計量の79kg級は、厳しすぎるのではないのだろうか。その点については、「今年12月の全日本選手権から86kg級に上げて、東京オリンピックを目指します(注=79kg級は非オリンピック階級)。でも、今年は79kg級でやると僕自身が決めました。世界選手権でメダルを取るためです」。

 タックル王子として高校生で全日本デビューを果たした高谷も、今年4月で29歳になった。今では、現役と拓大のコーチ、筑波大の大学院と“3足のわらじ”を履き、大忙しだ。

 今大会はヒヤリとした試合が2試合続いたことから、日本人に負けたのはいつ以来かという質問も飛んだ。「最後に負けたのは2013年の東京国体ですが、そんなの考えなくていいですよ。100パーセント勝つ自信があります。(優勝インタビュースペースの)ここに立ち続けたい」と、王者として“半端ない”貫禄を放っていた。







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