日本レスリング協会公式サイト
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2018.07.09

世界カデット選手権出場の女子チームが帰国

(取材・撮影=矢吹建夫)

5年連続団体優勝を遂げた女子チーム

 クロアチア・ザグレブで行われていた世界カデット選手権に出場した女子チームが7月8日、羽田空港着の日本航空で帰国した。6階級を制覇し、5年連続で国別対抗得点で優勝するという日本の強さ見せつけた遠征だった。

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「団体優勝をチームの目標として掲げました。そのためには個々がしっかり頑張り、当たりまえに金メダルを目指すというのが目標でした。全員金メダルとはならなかったし、一人だけメダルを取れなかったのも惜しかったですが、6階級で優勝して団体の得点もダントツだったので良かったなと思います」と結果を評価。

 ただ内容では、「この点数差ほど離れていない。日本はレスリングを始める時期が早いので、レスリングがうまいという感覚は今までもありましたが、今年は他の国も技も多彩で、タックルを仕掛ける選手もかなり多くて、いろんな国で低年齢からレスリングを始めているんだなって感じました」と言う。

羽田空港での解団式

 大接戦の末に勝った選手が多く、「一歩間違えば、どうなったか分からない。本当に他の国の選手も強かったです」と気を引き締めた。

 熊本で指導している矢山裕明コーチ(熊本・北稜高教)は「チーム力と意識の高さに驚きました。全体がまとまっていたので、この成績につながったと思っています。厳しい試合もいくつかありましたが、ひっくり返して勝つ場面が多くて、チームみんなの意識がまとまって達成したものじゃないかなと思います」と振り返る。

 ただ、吉村コーチと同じく「他の国レベルが上がってきたことを感じました。しっかり分析して、これからの練習にいかしていかないといけないなと思います」とも話し、「九州に帰って、この頑張りの雰囲気を伝えて地方の女子レスリングを活発になるように頑張りたいと思います」と続けた。


 ■40kg級銀メダル・植松夏鈴(東京・安部学院高)「決勝戦で勝つことができなかったけれど、大会を通じて自分から攻めるレスリングができ、4点タックルに入ることができたのでいい経験になったと思います。もう一度この舞台に戻ってきて、絶対優勝できるように頑張りたいです」

メダル獲得選手

 ■46kg級優勝・元木咲良(埼玉・埼玉栄高)「この階級は先輩が2回連続で優勝していたので、自分も優勝することができてよかったです。自分の組むレスリングだと、世界ではあまり通用しないことが分かったので、脚を使った動きとタックルを使えるようにしたい。来年も参加できるように頑張りたいと思います」

 ■49kg級優勝・藤波朱理(三重・いなべクラブ)「外国選手にも自分のレスリングが思い切ってできたのはよかったと思います。課題も多く見つかったので、それを克服して、もっともっとレベルアップできるように頑張ります」

 ■53kg級優勝・大野真子(熊本・北稜高)「初めて世界大会に出場して、海外の選手とたくさん試合ができてよかったです。最終的目標の優勝することができて、本当に良かったです」

 ■57kg級優勝・尾﨑野乃香(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)「全試合テクニカルフォールで勝つことができて、すごく自信になりました。 自分から攻めていくことが全試合でできたので、その内容で勝つことができたと思います。これからも自分から攻めるレスリングをやり、来年もこの大会に出場できるように頑張りたいと思います」

 ■61kg級銅メダル・高山凛子(愛知・至学館高)「今回の目標は最初から最後まで攻めるレスリングをするということで、初戦から準決勝までは全然できなかったです。3位決定戦は最後の試合だったこともあり、最後まで自分から攻めることができました。見つかった課題をいかしてまた次につなげたいです」

 ■65kg級優勝・中井ほのか(愛知・至学館大)「アジア・カデット選手権で対戦した選手との再戦でしたけど、 前回より内容がよく、ポイントもしっかり取れたので、とてもよかったと思います。2連覇できたことが一番うれしかったです。これからも日々努力して、もっともっと上の大会でいい成績が残せるように頑張っていきたいです」

 ■69kg級銅メダル・寺本鈴(岐阜・中京学院大中京高)「初めての国際大会で、不安と緊張がありましたが、自分のレスリングができて、銅メダルを取れてホッとしています。ポイントを取り切れなかったところや、簡単な技で取られたところもあったので、それを直して来年こそは必ず優勝したいです」

 ■73kg級優勝・鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)「世界カデットは2回目ですが、いつもより不安とプレッシャーが大きく、うまくいかないところとかもありました。不安は試合前に解決をして、最終的には自分のレスリングをしっかりできたと思います。優勝することができて本当にうれしいし、キャプテンとして団体優勝を取れたことも本当にうれしかったです。これを通過点として、次のステップにつなげていきたいと思います」







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