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2018.07.11

世界カデット選手権(クロアチア)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

江藤正基総監督の最後の激励を受ける男子グレコローマン・チーム

 クロアチア・ザグレブで行われた世界カデット選手権に出場した男子グレコローマン・チームが7月10日、成田空港着の日本航空で帰国した。銀メダル1個の国別対抗得点は12位と、前年(金1・銅1、国別対抗得点6位)には及ばなかった。

 中森昭平監督(広島・三次高教)は「金ではなかったけれど、銀メダルを取れたことでホッとしている」と、アジア王者でもある山田脩(71kg級銀メダル)の踏ん張りを評価。同じアジア王者の佐々木航(静岡・飛龍高)は勝てる試合を落としてしまい、敗者復活戦に回れなかったが、実力はこんなものではないときっぱり。

 昨年3位の竹下航生(香川・高松北高)も、勝っていながら「平常心を保てなかった。実力を持っているのに、精神状態を一定に保つことができなかったことが敗因」と見ており、わずかの差を乗り越えればメダルに手が届く選手がいると見ている。初の国際大会だった選手は「たくましい試合をしてくれたと思う。今後に期待したい」と振り返り、内容は必ずしも悪くなかったことを強調した。

 江藤正基総監督(日本協会専任コーチ)は「男子フリースタイルと女子については、金メダルの数こそ去年より減らしたが、僅差で勝利を逃した試合もいくつかあり、それを勝っていればもっといい成績になった。去年と同等の結果、内容だったと言って良いと思う」と評価する一方、男子グレコローマンについては、「去年が(団体)6位で、今年が12位。惨敗、と言われても仕方ない」と、結果を真っ正面から受け止めた。

銀メダル獲得の山田脩(右)と中森昭平監督

 出場選手にグレコローマンでの練習をどのくらいやっているか聞いたところ、「通年」と答えた選手が2人で、「3ヶ月未満」が多く、中には「数日」という選手もいたという。「以前から言われていることだが、協会としてグレコローマンの強化を今一度考えなければならない」と要望。

 昨年の59kg級世界王者の文田健一郎(現ミキハウス)が、若い頃から父にグレコローマンの一貫指導を受けて世界一に輝いた例を挙げ、「フリースタイルの合間にグレコローマンをやる」ではなく、グレコローマンで世界一を目指す選手の出現を願った。

 今年からスクールボーイ(14~15歳)のアジア選手権がスタートすることになり、グレコローマンも実施される。日本は、この世代はグレコローマンに取り組んでいないことで不参加を決めたが、将来的に参加を希望する声が挙がっているのも事実で、若い世代がグレコローマンに取り組む可能性も出ている。「やるのなら、しっかりやらないとならない」と、本格的な普及と強化を望んだ。

 一筋の光明は、来年からは2日目の計量もリミットで行うこと。「外国選手は後半ばてる」というのは今回も見られたそうで、リミット計量になれば、さらにばてると見ている。「日本選手には有利な状況になると思う」と話した。


 ■71kg級銀メダル・山田脩(千葉・日体大柏高)「2回戦(初戦)~準決勝は自分の動きと自分と形にもっていけたが、決勝(モルドバ選手)は力の差もあり、先取点を取られてから焦ったこともあって自分の動きができなかった。(欧州の選手は)アジアの選手と違って力があり、一発の大技を狙う選手が多かった。決勝はリフト技をくらってしまい、守りの技術が甘いことを知りました。ただ、銀メダルを持ち帰れたことはよかったし、自信になります。次のグレコローマンでの大会は8月の全国高校生グレコローマン選手権。圧勝優勝が目標です」







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