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2018.08.03

【全国少年少女選手権・特集】ライバルに2連勝で、ついに全国の頂点つかんだ内田颯夏(京都・舞鶴クラブ)


(文・撮影=増渕由気子)

山田来哉コーチとともに全国優勝を勝ち取った内田颯夏(京都・舞鶴クラブ)

 最後の全国大会で初優勝だ! 第35回全国少年少女選手権大会の女子6年生40kg級は、内田颯夏(京都・舞鶴クラブ)が決勝で吉田千沙都(三重・一志ジュニア)を破って大会初優勝を遂げた。決勝では終始、内田がペースを握り、タックルやアンクルホールドなどで得点を重ねた。

 髪型が短髪のアシンメトリーとボーイッシュな内田は、気合を入れるため、この大会に向けてこの髪型にしたという。山田来哉コーチは「お母さんの気合の表れです」と、親の意向であったことを明らかにすると、内田は「本当は伸ばしたい…」と女の子らしい一面を見せて苦笑した。でも、験(げん)を担いだことも功を奏しての初優勝だ。

 内田は「吉田選手が苦手なんです」と打ち明けた。相手は「一志、吉田」から想像できるように、オリンピック3連覇で国民栄誉賞も受賞した吉田沙保里選手の姪で、小学校低学年時代から全国に名を轟かせていた。「過去に7回対戦していて6回も負けている相手。今年のクイーンズカップでやっと勝てて、今回2連勝できました」と安堵の表情を浮かべた。

決勝戦で吉田沙保里選手の姪、吉田を攻め立てる内田

 山田コーチは、内田の弱点を自信と体力のなさだと見抜き、試合時間である4分間を走り続ける体力をつけさせるメニューを多く取り入れた。「練習したいとチーム全体から声があがったので、練習量を大幅に増やした」と、ほぼ毎日のトレーニグで、ライバルとの差を縮めることに成功。

 内田も「吉田選手は後半に強かった。私は以前、後半の体力がなかったので負けていましたが、体力がついてクイーンズで勝てて、それで自信もつくようになりました」と自身の成長を振り返った。

 決勝では正確な技が光ったが、それも「最近できるようになった」こと。山田コーチとの特訓が実った格好だ。将来は「須崎優衣選手のようにすごい選手になって、2024年のオリンピックに出たい」と、若いうちから世界に飛び出す選手になることを目標に掲げていた。

2020年東京オリンピックに向けて盛り上がる舞鶴

 舞鶴市は、2020年東京オリンピックではウズベキスタンのレスリングと柔道チームの合宿場所として知られている。その事業を成功させるために赴任したのが山田コーチだ。埼玉・花咲徳栄高から日大に進学するなど生粋の“シティーボーイ”から一転し、同事業を成功させるために舞鶴に赴任。「今年で2年目になります」と笑顔で話す。

ついに全国の頂点へ

 同事業に関する仕事をこなしながら、キッズクラブの指導に力を注ぐ。「三村和人監督のもとで、指導を経験させていただいています。教える立場になって気がついたことは、指導とは情熱だということです。選手がやりやすい環境を作るために僕は頑張るだけです」。

 三村監督は、かつて網野高や海洋高にレスリング部を作って、後のオリンピック選手を何人も育てた名伯楽。山田コーチはその指導法を学びつつ、高校と大学で自分が取り組んだメニューの一部をキッズクラブにも取り入れていることも成績向上の要因になっているようだ。

 8月下旬にはウズベキスタンのジュニア・チームが合宿に訪れるという。「子どもたちとも交流の場があるので楽しみです」と仕事、指導ともにやりがいを感じているようだった。







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