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2018.08.04

【全国少年少女選手権・特集】最多の入賞誇った猪名川クラブ、「兵庫県を全国のトップチームにしていきたい」(池畑耕造監督)


(文・撮影=増渕由気子)

最多のメダルを獲得した兵庫・猪名川クラブ

 16年ぶりに大阪で行われた全国少年少女選手権で、14人を表彰台に上げて最多のメダル数を獲得したのは、大阪府の隣、兵庫県の猪名川クラブだった。エントリー31人中30人が出場するなど存在感は圧倒的だった。

 池畑耕造監督は「優勝者は3人でした。5人くらい優勝する予定でした」と目標値を下回っていたことを吐露したが、この好成績は大阪大会の賜物だった。一昨年まで東京開催が長らく続き、昨年は福岡県の開催のため、経費や日程の面で限られていた部分があった。

 今年は「例年の倍ほど出場しました。本来なら実力的に出場を見送る選手も出場し、大会の規模感を肌で感じ、他の選手が頑張る姿を見て感化されたりして、いい経験になっているようでした」と、近隣開催での効果が抜群だった。

延長戦を経て判定勝ちで初優勝を決めた森

 気合が入っていたのは保護者も同じ。3年生に満たない子どもの父母も多数応援に駆けつけてサポートに回っていたことも、猪名川がチームとして盛り上がった要因だろう。2年生以下の子どもたちも大会を目の当たりにし、「来年は出たい」と次々と口にしていたそうだ。

 ハイライトは6年生男子34kg級で初優勝を飾った森日我だろう。決勝では下田瑛太(高知・高知ジュニア)と死闘を繰り広げ、延長戦へ突入。それでも互いに譲らず判定へともつれた。審判は青の森を支持。優勝が決まると、猪名川のチーム全体から大歓声。セコンドの池畑監督は森よりも飛び上がって喜びをあらわにした。

 森は「これまでは、相手が強い、相手が強い、と思い込んでしまい、気持ちが足りなかった。今回は最後のチャンスだったので、勝ちたい気持ちで闘いました」と、気持ちで負けなかったことを勝因に挙げた。

京都出身で兵庫国体を機に猪名川でレスリング普及に貢献

 池畑監督は京都出身で、峰山高から日体大に進学。自衛隊体育学校で続けた全日本のトップ選手だった。兵庫国体を機に体育学校から一般自衛官となり、現在は兵庫地方協力本部で広報の仕事に携わっている。

 プロの広報で養ったノウハウは、同クラブの普及に一役買っている。「小さい大会でも、学校に連絡して表彰をお願いしたり、地方新聞や行政の広報誌など、多くの家庭に配布されるものに載せてもらうように依頼しています。その配布物を見て入部してくる人がものすごく多いです」。

森が優勝を決めた瞬間の池畑監督は両手でガッツポーズ

 普段は広報普及活動に余念がないが、「今回は地元の広報をお連れしようと思っていたのに、事前に声をかけることを忘れてしまったんです」と苦笑い。幸い、来年は和歌山県開催で、兵庫からは比較的近場での開催となる。「来年こそ」と“リベンジ”を誓っていた。

 猪名川クラブは、猪名川高を母体とするキッズクラブ。高校の強豪チームがキッズクラブで人材を育てるというモデルケースに似ているが、課題がある。「小学生がたくさんいるのに、中学で続けないケースが多く、高校が強くならない。近年好成績を収めているので、この子達がそのまま猪名川高に進学し、全国のトップチームになるように、自分は猪名川に骨を埋める覚悟でやっていきたい」-。

 池畑監督の地元の京都には、網野や京都八幡など全国トップレベルの高校がたくさんある。それに負けないように普及と強化に尽力する姿勢を見せた池畑監督だった。







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