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2018.08.06

【インターハイ・特集】全員レスリングで3連覇決め、「大澤先生を胴上げする夢がかないました」(竹下雄登主将)


(文・撮影=増渕由気子)

決勝戦、テクニカルフォールで勝ち、流れを日体大柏に引き寄せた竹下雄登主将

 師弟対決第2ラウンドを制した! インターハイ学校対抗戦は、日体大柏(千葉)が決勝で自由ヶ丘学園(東京)を4-3で破って春夏連覇、そして大会3連覇を決め、大澤友博監督の体が宙を舞った。

 日体大柏は、初戦の八幡浜工(愛媛)から準決勝までは、全勝こそならなかったが、強いオーラを放ちながら勝ち進む。決勝の相手は春の全国高校選抜の決勝と同じ自由ヶ丘学園(東京)。大澤監督の霞ヶ浦(茨城)時代の教え子で1992年バルセロナ・オリンピック代表の奥山恵二監督が率いるチームで、10月の世界選手権(ハンガリー)の男子グレコローマン55kg級代表の田野倉翔太がコーチを務めていることでも知られている。

 大澤監督は教え子の挑戦に、「本気で勝つつもりで挑んできているな」と奥山監督の気概を感じとった。竹下雄登主将も「春の選抜は6−1と大勝したけど、内容は僅差が多かったので、自由ヶ丘学園は強い、と気を引き締めていた」と、集中力を高めて挑んだ。

「控えも応援部隊も含めて全員が主役」(大澤友博監督)

 奥山監督の本気度は相当なものだった。出だしの51kg級で無敗だった田南部魁星がテクニカルフォールで負ける黒星スタート。55kg級の竹下主将は準決勝で黒星を喫していたが、その悔しさをばねに本領を発揮。菅沼碧久を相手に、常に先手を取ってアンクルホールドで鮮やかなテクニカルフォール勝ちを収めた。

勝負を決めた竹下のアンクルホールド

 大澤監督は「勝負どころは55kg級だと思っていた。勝負は何が起こるかわからないけど、竹下が勝った時点で勝てると思いました」と振り返る。名伯楽の勝負勘は的中し、60kg級と65kg級を連敗してチームスコア1−3と追い込まれるものの、71kg級からは、アジア・カデット王者の山田脩、80kg級の奥井真吉、125kg級の宮本海渡と危なげなく勝って4勝目を挙げた。2度目の師弟対決もまた大澤監督に軍配があがった。

 大澤監督は「まだうちは伝統校ではないし、今回は去年の山口海輝(現日体大)のようなスーパースターはいません。控えも応援部隊も含めて全員が主役だと言ってきた」とチーム一丸となることに注力を注いできた。

 「高校生はアクシデントが起こる。それに動揺せず、力を出しきれるかがポイントだった」と、準々決勝で山田が、準決勝では竹下主将が負けてもチームでカバーしあって、決勝でも3敗したけど、そこから重量級で巻き返す力を発揮できたのは、普段の練習からそれを意識してきたからだろう。

竹下雄登主将の熱意に、大澤監督が胴上げを受けた

胴上げを大澤友博監督に懇願するする竹下主将、その熱意が大澤監督を動かした

 竹下主将は万感の想いだった。「個性が強い今年のチームをまとめるのが大変で…。いろんなことがあって、きついこともありました。今は優勝してとても最高な気分ですけ。それはこの大会で勝てたからだけではなく、今シーズン、キャプテンとしてまとめきれたことも大きいです。個々の力は去年に劣るけれども、団結力はもしかしたら去年以上にあったんじゃないかなと思っています。僕についてきてくれたチームにも感謝したいです」。

 優勝して整列、挨拶が終わると、竹下主将が大澤監督のところに駆けつけた。「絶対、優勝したら大澤監督を胴上げしたいと思っていました。春の選抜では胴上げできなかったので、僕らが団体で先生を胴上げする最後のチャンスでしたから『どうしても』と」。

 竹下主将の申し出を、大澤監督は頑なに固辞していたが、竹下主将は引き下がらなかった。その熱意に折れたのか、最終的に1年ぶりの胴上げに参加。「僕の夢、かないました」と主将としての大役を果たせたことに満足感たっぷりだった。







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