日本レスリング協会公式サイト
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2018.08.10

【2018年アジア大会・展望(3)】藤波勇飛、キルギス、ウズベキスタン、イランが横一線か…男子フリースタイル74kg級

 《大会日程》
8月19日(日) 男子フリースタイル57・65・74・86・97kg級
   20日(月) 男子フリースタイル125kg級/女子50・53・57・62kg級
   21日(火) 女子68・76kg級/男子グレコローマン60・67kg級
   22日(水) 男子グレコローマン77・87・97・130kg級


《日本代表》 藤波勇飛(ふじなみ・ゆうひ=山梨学院大)
 1996年5月27日生まれ、22歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。175cm。2013年に世界カデット選手権2位、2014年高校四冠王者などを経て山梨学院大へ。2016年に世界ジュニア選手権66kg級3位。2017年に世界選手権70kg級で銅メダル。74kg級へ上げて同年の全日本選手権で優勝。
《詳細》 《JWFデータベース》 《国際大会成績》

男子フリースタイル74kg級・出場が予想される主な選手

※8月9日時点でエントリーは不明です、下記はすべて本ホームページの予想です。

アジア大会2連覇を目指すベクゾド・アブデュラハマノフ(ウズベキスタン)

 今年3月のアジア選手権の優勝はムスリム・エブロエフ(キルギス)。昨年のアジア選手権2位、イスラム諸国大会優勝と実力は十分。昨年のアジア選手権でエブロエフを破って優勝しているのがベクゾド・アブデュラハマノフ(ウズベキスタン)で、前回70kg級に続いて大会2連覇を目指す。昨年の世界選手権5位、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会優勝と実力を示している。

 そのアブデュラハマノフを今年のアジア選手権で破って3位となっているのがムスタファ・ホセインカニ(イラン)。2016年の74kg級アジア王者であり、同年の世界選手権70kg級で3位。2017年はイスラム諸国大会70kg級優勝と実績を持つ。

 日本代表の藤波勇飛(山梨学院大)は、昨年の世界選手権でホセインカニを大接戦の末に破っている。藤波を含めて4選手がほぼ横一線の実力か。

昨年の世界選手権で藤波勇飛と大激戦を展開したムスタファ・ホセインカニ(イラン)

 今年のアジア選手権2位のマンダクナラン・ガンゾリグ(モンゴル)は65kg級で世界3位の実績があり、70kg級を経て今年から74kg級へ。今回のアジア2位は組み合わせに恵まれた面があるが、6月のモンゴル・オープン2位と、階級アップは順調かもしれない。

 元ロシアで65kg級で世界5位の実績があるアダム・バティロフ(バーレーン)も74kg級に照準を合わせたもよう。70kg級で昨年の世界選手権7位、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会優勝のベースはあるが、74kg級での実力は未知数。

 インドからは2012年ロンドン・オリンピック66kg級決勝で米満達弘と闘った35歳のベテラン、スシル・クマールが出てくるとの情報。今年のコモンウエルス大会74kg級で優勝しているが、アジアのハイレベルの中でどこまで闘えるか。

 アジア選手権3位のダニアール・カイサノフ(カザフスタン)、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会3位で今年のヤリギン国際大会(ロシア)でも3位入賞のダウレトムラト・オラズギリョフ(トルクメニスタン)らが優勝戦線に加わるか。


出場が予想される主な選手

Abdurakhmanov, Bekzod

Abdurakhmanov, Bekzod(ウズベキスタン)
 1990年3月15日生まれ、28歳。2014年アジア大会70kg級優勝を経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピック74kg級5位。2017年はアジア選手権優勝、世界選手権5位、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会優勝と好調を維持。2018年はアジア選手権7位とつまずいたが、7月のトビリシ国際大会(ジョージア)で2位と復活。

Hosseinkhani, Moustafa

Hosseinkhani, Moustafa(イラン)
 1989年3月27日生まれ、29歳。2014年アジア選手権70kg級優勝、2014年アジア大会74kg級7位、2016年アジア選手権74kg級優勝。イラン同級のスーパースター、ハッサン・ヤズダニに続く2番手選手だったが、実力は十分。2016年に非オリンピック階級の世界選手権70kg級で3位。2017年世界選手権70kg級8位、2018年アジア選手権74kg級3位と上位へ食い込んでいる。

Evloev, Muslim

Evloev, Muslim(キルギス)
 1995年6月11日生まれ、23歳。2014年までロシア。2015年からキルギス国籍で、同年アジア選手権74kg級5位。2016年リオデジャネイロ・オリンピックは国内の闘いを勝ち抜けなかったが、2017年にアジア選手権2位、イスラム諸国大会優勝と飛躍し、2018年アジア選手権優勝。

Ganzorig, Mandakhnaran(モンゴル)
 1986年5月11日生まれ、32歳。2013年世界選手権63kg級3位、2014年世界選手権65kg級3位、2015年同5位などを経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピック5位。70kg級を経て2018年から74kg級へ。同年はアジア選手権2位、ワールドカップ出場、モンゴル・オープン2位。

Batirov, Adam(バーレーン)
 1985年1月13日生まれ、33歳。2011年まではロシア国籍で、世界選手権5位の実績あり。2016年に国籍変更し、2016年アジア選手権70kg級優勝などを経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピック65kg級に出場(14位)。2017年は世界選手権70kg級で7位。同年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会70kg級優勝を経て、2018年アジア選手権は79kg級で5位。2020東京へ向けて74kg級で勝負するものと思われる。

Kumar, Sushil(インド)
 1983年5月26日生まれ、35歳。1998年世界カデット選手権45kg級優勝、翌年の世界カデット選手権も制した。2004年アテネ・オリンピックに21歳で出場(14位)。2008年北京オリンピック66kg級3位を経て、2010年世界選手権でインド初の世界王者へ。2012年ロンドン・オリンピック66kg級は2位。休養のあと復帰し、今年のコモンウエルス大会74kg級で優勝した。


最近の国際大会成績

 【2018年3月:アジア選手権70kg級(キルギス)】
[1]Navruzov, Ikhtiyor(ウズベキスタン)
[2]Lee, Seung-Bong(韓国)
[3]Kumar, Vinod Ompraksh(インド)
[3]Ashirov, Meizhan(カザフスタン)
[5]Dogdurbek Uulu, Elaman(キルギス)
[5]Byambadorj, Bat-Erdene(モンゴル)

 【2018年3月:アジア選手権74kg級(キルギス)】
[1]Evloev, Muslim(キルギス)
[2]Ganzorig, Mandakhnaran(モンゴル)
[3]Kaisanov, Daniar(カザフスタン)
[3]Hosseinkhani, Moustafa(イラン)
[5]Kim, Dae-Sung(韓国)

 【2017年9月:アジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)】
[1]Abdurakhmanov, Bekzod(ウズベキスタン)
[2]Elyasi, Hossein(イラン)
[3]Orazgylyov, Dauletmurat(トルクメニスタン)
[3]Zakirov, Zhiger(カザフスタン)
[5]Malikzada, Farhad(アフガニスタン)
[5]Mengkheijigan(中国)

 【2017年8月:世界選手権(フランス)/10位以内のアジア選手】
[5]Abdurakhmanov, Bekzod(ウズベキスタン)
[8]高谷惣亮(日本)

 【2017年5月:アジア選手権(インド)】
[1]Abdurakhmanov, Bekzod(ウズベキスタン)
[2]Evlaev, Muslim(キルギス)
[3]Zhang, Chongyao(中国)
[3]Teymouri, Bahman(イラン)
[5]Fernando, Panadurage Sandeepa(スリランカ)
[5]浅井翼(日本)







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