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2018.08.12

【2018年アジア大会・展望(7)】入江ゆき、中国、インド、北朝鮮、カザフスタン、抜け出すのは?…女子50kg級

 《大会日程》
8月19日(日) 男子フリースタイル57・65・74・86・97kg級
   20日(月) 男子フリースタイル125kg級/女子50・53・57・62kg級
   21日(火) 女子68・76kg級/男子グレコローマン60・67kg級
   22日(水) 男子グレコローマン77・87・97・130kg級


《日本代表》 入江ゆき(いりえ・ゆき=自衛隊)
 1992年9月17日生まれ、25歳。福岡県出身。福岡・小倉商高~九州共立大卒。152cm。高校時代に2年連続でインターハイ優勝。九州共立大へ進み、2011~14年に48kg級で全日本学生選手権4連覇を達成し、2012年世界大学選手権優勝など国際舞台でも実力発揮。自衛隊に進み、2015年に全日本選手権で初優勝。2017年は全日本女子オープン選手権で優勝した。
《詳細》  《JWFデータベース》 《国際大会成績》

女子50kg級・出場が予想される主な選手

※大会公式サイトのエントリーによります。最終エントリーで選手が入れ替わる場合もあります。

中国48k級ナンバーワンの孫亜楠

 実績的には2016年リオデジャネイロ・オリンピック48kg級3位の孫亜楠(中国)がトップ。昨年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会同級でも優勝している。しかし、入江ゆき(自衛隊)は今年3月のワールドカップ(群馬・高崎)でフォールで勝っており、入江の地力の方が上と思われる。

 今年3月のアジア選手権で入江を破ったのがビネシュ・フォガト(インド)。前回のアジア大会48kg級でも登坂絵莉に4-6の善戦を展開しており、あなどれない選手。(今年のアジア選手権決勝では孫亜楠と別の中国選手に敗れているが、ワールドカップでの起用などからして、中国は孫亜楠が出てくるものと思われる)

1月、入江が苦戦したキム・ソンヒャン(北朝鮮)

 アジア選手権で入江とともに3位に入賞したのはナランゲレル・エルデネスク(モンゴル)。特筆すべき実績はなく、6月のモンゴル・オープンでも6位どまり。むしろ、昨年のアジア選手権48kg級2位で世界選手権3位のキム・ソンヒャン(北朝鮮)の方が要注意。昨年の世界選手権では須崎優衣に善戦、今年1月のヤリギン国際大会(ロシア)決勝で入江に7-8で惜敗しており、あなどれない選手だ。

 カザフスタンはロシアでトップ選手だったバレンチナ・イスラモワがカザフスタンに国籍を変えてエントリーした。2015年ヤリギン国際大会(ロシア)48kg級で宮原優を破って優勝、同年世界選手権5位。その後の国内予選で敗れてリオデジャネイロのマットには立てなかったが、当時の実力を維持していれば、やっかいな相手になると思われる。


出場が予想される主な選手の略歴

Sun, Yanan

Sun, Yanan(孫亜楠=中国)
 1992年9月15日生まれ、25歳。2013年世界選手権51kg級優勝を経て、2014年アジア大会48kg級2位、2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位。2017年アジア・インドア&マーシャルアーツ大会優勝。

Phogat, Vinesh

Phogat, Vinesh(インド)
 1994-08-25、23歳。2014年アジア大会48kg級3位などを経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピック出場(10位)。2018年アジア選手権50kg級2位。

Erdenesukh, Narangerel(モンゴル)
 1990年11月25日生まれ、27歳。2008年アジア・ジュニア選手権44kg級優勝で国際舞台のキャリアをスタート。2014年アジア選手権48kg級2位などはあるが、オリンピックは逃す。2018年アジア選手権3位。

Kim, Son-Hyang

Kim, Son-Hyang(北朝鮮)
 1997-年4月9日生まれ、21歳。カデットのアジア選手権を2度制し、2014年ユース・オリンピックでも優勝。2017年に48kg級でアジア選手権2位、世界選手権3位。2018年はヤリギン国際大会(ロシア)50kg級2位。

Borissova, Irina(カザフスタン)
 1995年8月26日生まれ、22歳。2015年世界ジュニア選手権48kg級2位などを経て、2017年アジア選手権48kg級3位。同年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会は5位、U-23世界選手権は13位だった。

Islamova, Valentina

Islamova, Valentina(カザフスタン)
 1992年3月18日生まれ、26歳。元ロシア。2015年にヤリギン国際大会(ロシア)で優勝し、世界選手権5位でリオデジャネイロ・オリンピックの出場枠を獲得。翌2016年オリンピック・テスト大会で2位となりながら、国内予選で敗れてオリンピックには出場できなかった。

 


最近の国際大会成績

 【2018年3月:アジア選手権(キルギス)】
[1]Lei, Chun(中国)
[2]Vinesh(インド)
[3]Erdenesukh, Narangerel(モンゴル)
[3]入江ゆき(日本)
[5]Keunimyaeva, Aktenge(ウズベキスタン)
[5]Kim, Hyung-Joo(韓国)

 【2017年9月:アジア・インドア&マーシャルアーツ大会48kg級(トルクメニスタン)】
[1]Sun, Yanan(中国)
[2]五十嵐未帆(日本)
[3]Tomar, Sneetal(インド)
[3]Yakhimuratova, Dauletbike(ウズベキスタン)
[5]Arfenda, Shintia Eka(インドネシア)
[5]Borissova, Irina(カザフスタン)

 【2017年8月:世界選手権48kg級(フランス)/10位以内のアジア選手】
[1]須崎優衣(日本)
[3]Kim, Son-Hyang(北朝鮮)
[10]Vinesh(インド)

 【2017年5月:アジア選手権48kg級(インド)】
[1]須崎優衣(日本)
[2]Kim, Son-Hyang(北朝鮮)
[3]Borissova, Irina(カザフスタン)
[3]Ritu, Ritu(インド)
[5]Baiyzova, Sayana(キルギス)
[5]Sun, Yanan(中国)







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