日本レスリング協会公式サイト
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2018.08.15

【特集】2018年アジア大会に向けて…男子フリースタイル代表選手

(取材=増渕由気子、布施鋼治)


 ■57㎏級・高橋侑希(ALSOK)「自分にはまだ世界チャンピオンになったという実感が全然ないけど、今回のアジア大会で警戒するのはモンゴル、北朝鮮、イラン。とくにモンゴルのベクバヤール・エルデネバトは因縁の相手。2015年のラスベガスの世界選手権4回戦で負けている。その時はリオデジャネイロ・オリンピックの出場権がかかっていたので怖がってしまい、攻め切れなかった。

 でも、去年の世界選手権ではエルデネバドに雪辱しているので、今回も気負わずに闘いたい。気負って闘った大会ではあまりいい結果を残せていない。仮にエルデネバドに負けるようなことがあっても、何か収穫を得て世界選手権につなげたい。アジア大会は結果より内容。もちろん優勝を目指すけど、内容にもしっかりこだわりたい」


 ■65㎏級・高谷大地(自衛隊)「僕にとって日本と海外での試合は全然違う。日本では『あれもこれもしなければ』という感じで、何かとよけいなことを考えてしまうけど、海外だと何も考えずにマットに上がれる。兄(惣亮)に比べると自分は波が激しいので、試合時にどうやってピークにもっていくか。今、トレーナーと話し合いながら合わせていっている状態です。

 今年のアジア選手権の決勝で闘ったダウレット・ニヤズベコフ(カザフスタン)は出ないと聞いているので、(昨年のアジア選手権優勝の)インドのバジランが一番強いと思う。アジア選手権では悔しい思いをしたので(2位)、ここでアジア1位になっておきたい」


 ■74kg級・藤波勇飛(山梨学院大)「5月の顔面骨折は完治しました。押しても痛くないし全然問題ないです。アジア大会は4年に1回の大舞台なので、とても楽しみ。早く行きたいです。自分の持ち味はタックルとカウンター。それができれば結果はついてくると思います。国際大会での74kg級のリミット計量は初めてになるので、自分にとっては未知数です。

 アジア大会なので、選手村が楽しみです。いろいろな競技の人達とともに生活するのが楽しみです。74kg級に上げて鍛えてきたのはパワー。技術を活かすためのパワーをつけてきました。やるからには1番を目指さないと意味がない。世界選手権で初出場初優勝ができなかったので、アジア大会でやってみたいです。藤波半端ない、って言われるくらい頑張りたいです」


 ■86kg級・白井勝太(日大大学院)「自分の持ち味はガンガン前に出られることなので、そのスピードとスタミナで勝っていきたいです。この階級にはオリンピック・チャンピオンのヤズダニ(イラン)がいる。東京で金メダルを取るためには必ず闘う選手なので、このアジア大会でどれくらいできるか試したい。これまで対戦は一度もないので闘いたい。

 最近、結果がよくなったのは、やれることを、とことんやるようにしたからだと思います。いろんなことに時間を使っていられない。自分ができない投げ技や返し技、差しなどを排除して、自分ができるタックルなどを磨き上げたところ、調子がよくなりました。このやり方で結果がでているので、これで東京オリンピックで金メダルを獲って、不器用な人の象徴になりたいです」


 ■97kg級・山口剛(ブシロード)「プレーオフで肘を痛めていたのですが、だいぶ治って仕上がってきている。4年前は、前十字靭帯を切ってこの大会に出られなかったんです。125kg級の荒木田選手が銅メダルをとって活躍していたのを見て、自分も出たかったなと思いました。結果を出すことが日本の重量級であり、ベテランの使命だと思っています。

 岐阜の高地合宿では心肺機能を追い込んだいい練習ができた。全日本選手権で優勝した時からアジア大会にピークを持っていくと決めていた。世界選手権もあるが、まずはアジア大会に集中して挑みたい。プレッシャーがかかった試合や競った試合になった時に思い切ってタックルに入ることができれば、勝利は近づいてくると思っています。優勝目指してがんばります」


 ■125kg級・荒木田進謙(Wrestle Academy)「手術したひざは、完治したといえるくらい問題なく調子がいいです。アジア大会はどの国も1番手が出てくるので、アジアでの自分の位置づけを確認したい。前(銅メダル)よりいい色の…金メダルを取りたいです。試合はタックルにこだわらず先制点を獲るように心がけたい。スタミナで勝負し、最初から前に出て相手の心を折るようなレスリングをしたいです。

 2015年の世界選手権でモンゴルに惜敗してオリンピックに出場ができなかった。僕は根に持つタイプで、今でも寝られない時とかに、その試合の動画を見ています(笑)。今のスマホにも入っていて、悔しくなって、もっと練習する原動力になっています。最年長での出場です。若手には世界チャンピオンなどがいて、教えることは何もないのですが、いい雰囲気を作れたらいいなと思っています」







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