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2018.08.15

【インターハイ・特集】「どんなときにも手を抜かない」真面目さが実を結んだ全国制覇…男子80kg級・髙橋夢大(京都・網野)

(文=八木賢太郎、撮影=増渕由気子)

春の王者とアジア・ジュニア銅メダリストを破って優勝の髙橋夢大

 インターハイの男子個人戦80kg級は髙橋夢大(京都・網野)が優勝。全国高校選抜大会84kg級王者・田中勝大(多度津)の春夏連覇を阻止し、2年生王者に輝いた。

 「まだ優勝した実感はないんですけど、今まで頑張ってきたかいがあったと思います」と振り返る髙橋。網野にとって昨年74kg級を制覇した伊藤朱里(現中大)に続く“連覇”となったことには、「去年、先輩の優勝を目の前で見ていて、来年は自分がつないでいきたいという気持ちになっていた。先輩に続けて良かったです」。

 5月に行われたアジア・カデット選手権(ウズベキスタン)に出場して銅メダルを獲得。「海外でもタックルを取れたから、この大会でもタックルに入れば何とかなる」と自信を持って挑んだものの、組み合わせは絶対的に不利だった。準決勝の対戦相手は選抜とJOC杯で連敗を喫した田中、そのあとの決勝の相手は近畿高校大会で敗れたばかりの内田貴斗(和歌山・和歌山北)だったからだ。

「誰もが見本とするような選手」と吉岡監督も絶賛

 しかし、吉岡治監督は決して髙橋の優勝を諦めていなかった。「田中選手にも内田選手にも、敗れはしたけど僅差で、しかも攻めた結果の敗戦でした。髙橋は負けたことでさらに強くなれる選手ですから、むしろ伸びしろがあると思っていました」。その期待に応えるかのように、準決勝では攻めのレスリングで田中を退け、アジア・ジュニア選手権銅メダルの内田との“アジア3位対決”となった決勝も、最後の最後に逆転勝ちを収めた。

高橋を支えた吉岡治監督と正田絢子コーチ

 そんな髙橋の優勝について、吉岡監督は「チームでも一番よく練習しますし、どんなときでも手を抜くことなく一生懸命やる選手です。その成果が出たと思っています」。練習中だけではなく、髙橋の普段の姿勢についても、「本当に誰もが見本とするような子で、うちの小中学生たちからも『髙橋君のようになりたい』と言われる存在です」と絶賛する。

 髙橋は「この優勝で満足せずに、国体や来年の選抜、インターハイもしっかり優勝していきたいです」と、監督の言葉通りに真面目に未来を見据えた。「今度は追われる立場だが?」という質問にも、「追われるのは慣れてないですが、その立場にうぬぼれないように、練習も人の倍やるようにして、頑張っていきます!」と、頼もしく答えてくれた。







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