日本レスリング協会公式サイト
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2018.08.16

【特集】2018年アジア大会に向けて…女子代表選手

(取材=増渕由気子、布施鋼治)


 ■50kg級・入江ゆき(自衛隊)「私は世界選手権など大きな大会に出たことがないので、アジア大会と言われてもピンとこない。そんなに気にしないで、1試合1試合を集中して闘いたい。(大きな国際大会に出場していないので)あまり研究されていない分、やりやすいところはあります。

 マークしたいのはインド、北朝鮮、中国。ビネシュ・フォガト(インド)には今年3月のアジア選手権で負けている。手足が長い選手で、きちんと相手の攻撃に対処しないといけない。自分で攻めていたのに失点するケースもあったので、きちんと取り切って勝ちたい。今年のワールドカップ決勝を争った孫亜楠(中国)も要注意。その時に初めて闘ったのでよく分からない部分もあった。自分のスタイルを貫いて勝ちたい」


 ■53kg級・奥野春菜(至学館大)「去年は55kg級での世界選手権優勝でした。53kg級の国際大会は、高校生の時や今年のワールドカップなどで闘ったくらいなので、少し手探りの状況です。2kgの差を感じているし、なによりオリンピック階級というのが大きいですね。チャンスをいただいたのでしっかり勝たなければならないと思っています。

 55kg級よりスピードも速くなると思うので、幅広い階級の選手と練習するようにして対応力を身に着けています。4年前のアジア大会はテレビで見ていました。4年後に出られる側になっているとは思っていませんでした。自分はまだ若いですが、年齢のことを気にせず、貪欲に勝ちにいきたいと思っています。得意技のタックルを試合で決めたいです」


 ■57kg級・坂上嘉津季(ALSOK)「アジア大会は4年に一度の開催なので、世界選手権と変わらないほどすごい大会だと思います。気を引き締めないとならないです。ワールドカップで負けているロニンニン(中国)に雪辱したい(注=その後、中国2016年世界一のペイ・シングルのエントリーが判明)。今年のアジア選手権で闘った北朝鮮の選手(ヨン・ミョンスク)も、結果的に私が勝ったけど、すごく強かった。一瞬負けるかもと思ったくらいギリギリの勝負でした。

 いずれにせよ、私にとっては初戦が肝になるでしょう。私は1回戦が苦手というのもあって、いつも動きが硬い。昨年の世界選手権の初戦で負けてからは、疲れすぎるくらいアップすることを心がけています」


 ■62kg級・川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)「アジア大会はオリンピックと同じ4年に1度の競技大会なので、重みを感じています。世界選手権と違う階級になりますが、体重の問題は関係なく闘えると思っています。階級をよく変えているのは、姉妹でオリンピックを目指しているためです。階級が複数ある競技である以上、ともに出場することを目標にしています。62kg級はオリンピックで優勝した63kg級に近いので、その経験が生きると思っています。

 モンゴルの選手は世界チャンピオンなので絶対に強いはずです。実はジュニア時代に対戦したことがあります。ラッキーフォールでの勝利だったので、あまりあてにならない。(シニアになってからは)日本人が誰も勝っていないので、勝ちたいと思っています。オリンピック金メダリストとして、期待されてうれしいのですが、テクニカルフォールや1点差などの結果より、試合の内容をぜひ見てほしいと思います。2度目の総合大会、金メダル獲ります」


 ■68kg級・源平彩南(至学館大)「家族に競技経験者がいたり、幼少期からレスリングをしてきたわけではない中、現在、(女子トップの)至学館で練習させていただいています。その中で尊敬するのは金メダリストの土性沙羅さんです。私のスター的存在で、たくさん面倒をみていただきました。一流選手なのに、快く技を教えてくださって、そのおかげで自分も勝てるようになってきました。

 私は昔、とてもひねくれていました。部屋も汚くて、心もぐちゃぐちゃでした。でも、一流選手はレスリングだけでなく私生活も素晴らしい人が多いです。その差なんだと思い、レスリングだけでなく全部を見直してここまでやってきました。その土性さんの階級に自分が出るということで、日本の代表として正々堂々とした闘いをしたいと思っています。スタイルは攻撃に徹したいと思っている。攻撃が最大の防御です」


 ■76kg級・皆川博恵(クリナップ)「リオデジャネイロ・オリンピックを逃して、一般社会人として仕事など新しいことにチャレンジしたいこともあり、引退を考えていました。周囲や会社からの慰留があって続け、去年の世界選手権で3位になることができました。世界で初めてのメダルでとてもうれしく、ここまで来ました。

 (年長選手の点について)自分の体のことは自分しか分からないので、無理して練習をしないなど調整しています。でも、吉田沙保里さんや伊調馨さんは、30歳の時点でもスパーリングに入らないとしても、それ以上きついことを横でやっていたりしていました。浜口京子さんなど、先輩たちの道が今の私にはとても役に立っています。気をつけたい国は中国とカザフスタン、モンゴルです。(対戦成績で)全敗している選手もいるので、対策を考えています。最初で最後のアジア大会です。中国の選手を倒すのが目標なので、そこに勝って金メダルを取りたいです」







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