日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2018.08.17

【特集】2018年アジア大会に向けて…男子グレコローマン代表選手

(取材=増渕由気子、布施鋼治)


 ■60kg級・太田忍(ALSOK)「アジア大会で金メダルを取り、10月の世界選手権でチャンピオンになりたい。試合では80パーセントの力で勝てるように心がけています。そうすれば試合の後半に力が残っているので、力を出すことができます。

 2年前のリオデジャネイロ・オリンピックの時の方が、技の精度は上だったかもしれない。けれども、総合的な力は今の方がある。以前は胴タックルなどを得意としていたけど、今は違います。アピールポイントは、あえて言うなら『俺のハートを見てくれ』です。大人になった僕のレスリングに期待してください。絶対、最低でも金メダルを取ります」


 ■67㎏級・下山田培(警視庁)「初めてのアジア大会出場になりますが、4年に一度ということでオリンピックと同じような大会だと認識しています。(日体大の)松本慎吾監督から『アジア大会で日本はずっとメダルが途切れていないからな』というプレッシャーをかけられています(苦笑)。

 今大会で最もマークするのはアルマト・ケビスパエフ(カザフスタン)。今年のアジア選手権決勝で負けた選手です。自分はカウンターに強いタイプなので、相手が攻めてこなければポイントは取りにくい。ケビスパエフとの一戦では相手も全然動かなかった。先にグラウンドで点数を取られ、そのまま試合は流れてしまった。アジア大会では先にパッシブを取れるような攻め方をしなければならない」


 ■77㎏級・屋比久翔平(ALSOK)「7月下旬にトルコで行われたベービ・エムレ&ハミト・カプラン国際大会の準決勝で、去年の世界選手権75kg級3位のファティ・センギズ(トルコ)と闘い、ボコボコにはされなかった。今のルール下で自分の実力が伸びている実感もある。でも、まだまだ勝ち切れない。

 今回マークしているのは77㎏級のUWWランキング1位(注=8月のランキングで2位へ)のモハマダリ・ゲラエイ(イラン)です。今年のアジア選手権では中国のヤン・ビンがこのゲラエイに勝っている。ロンドン・オリンピック66㎏級金メダリストの金炫雨(韓国)も相変わらず強く、ジョージアの国際大会ではゲラエイに勝っている。この3人との闘いが勝負のかぎ。不安より楽しみの方が大きいです」


 ■87kg級・角雅人(自衛隊)「初めて総合大会に出場します。結団式も初めて参加させてもらって、今までなかったようなことが経験できています。この夏はトルコに遠征に選ばれ、そこで3位に入れました。その後の練習でも自分の苦手なところなど追い込むことができました。

 ずっと鶴巻(宰)先輩の背中を追ってきました。今はコーチとなって指導していただいています。スパーリングなどでやられた時は、その理由など細かく教えていただき、だいぶ成長できていると感じています。前に出ることが自分の強みでしたが、崩しやつなぎの技など、攻撃にも緩急がつくようになりました。グレコローマンでは唯一の自衛隊代表ということでプレッシャーになっていることは事実です。でもこのプレッシャーを力に変えて活躍したいです」


 ■97kg級・奈良勇太(警視庁警察学校)「4年前は、雲の上の存在だった斎川(哲克)先輩の相手にもなれておらず、追いつく前に先輩が引退を決めてしまった。その自分が全日本チャンピオンですから、レベルは低いと認識しています。世界に出たとしても勝ち切れない現状を認識し、国際大会では負けてもいいところを見つけるようにして、それを次に活かすようにしています。

 試合は見ている人に分かりやすいレスリングをしたいです。最近は、レスリング以外の著名人の演説や思想をよく読んだりします。その中で『負けた人は情報が足りてない』という言葉がありました。そういう思想はレスリングにも取り入れられると思い、心に留めて練習しています。社会人になり少し大人になれたかな。現状の力を出し切って闘います!」


 ■130kg級・園田新(ALSOK)「4年前のアジア大会時も全日本1位でしたが、派遣カットの階級になったのが僕の階級で、出場できませんでした。重量級で一番勝てない階級ということでカットされ、悔しい思いがありました。4年に一度の大会なのでメダルを獲りたいです。自分ができることを全力で出し切ることがメダルにつながると思います。

 この夏は、海外遠征から草津、NTC(味の素トレーニングセンター)と追い込んだ練習ができました。国としては韓国、中国には負けたくないです。このあたりに勝っていかないとオリンピックには出られないので、研究もして意識しています。アジア大会は東京オリンピックに向けたアジア予選の前哨戦だと思っています。グラウンドのルールが復活したことで、ディフェンスにはだいぶ力を入れてやりこんできました」







2023年世界選手権/激戦の跡
JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に