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2018.08.19

【全国高校生グレコローマン選手権・特集】見事なそり投げで逆転! レスリング部のない高校から全国王者へ…60kg級・曽我部京太郎(愛媛・今治西)


曽我部京太郎

 全国高校生グレコローマン選手権の60kg級は、昨年の国体55kg級で1年生優勝を果たし、今年4月のJOC杯カデット65kg級を制した曽我部京太郎(愛媛・今治西)が優勝。変則的に3階級で優勝を達成した。近年めざましい活躍の愛媛県勢だが、この大会に限れば2009年以来のチャンピオンとなる。

 決勝の相手は、今年5月のアジア・カデット選手権(ウズベキスタン)と7月の世界カデット選手権(クロアチア)のチームメートでもあった竹下航生(香川・高松)。アジアの60kg級で3位に入った強豪であり、同じ四国の選手として試合と練習で何度も闘って切磋琢磨している相手。

 試合は、曽我部が足を使って防御してしまう反則などをとられ、0-4で第1ピリオドを終了。昨年の世界カデット選手権58kg級で銅メダルを取っている竹下の優勢で進んだ。しかし、第2ピリオド前半、四つ組みになるやいなや、見事なそり投げを決めて4点を獲得。竹下が立ち上がって反撃しようとするところにテークダウンを決め、2点を追加。6-4として終了のホイッスルを聞いた。

0-4の劣勢から、そり投げを決めて逆転

 「0-4とリードされましたが、取り返す気持ちはずっと持っていました。四つ組みからの投げ技や攻撃は得意で、その体勢にうまく持っていけました」と、満を持しての逆転技。優勝が決まると右手でガッツポーズをつくり、喜びを表した。

 今治西高校にはレスリング部はなく、キッズ教室時代から指導を受けていた越智雅史監督率いる今治工業高校で練習をやっている。越智監督によると、勉強とレスリングを両立させたいとして進学校に進み、レスリングを続けたという。「高校1年生になる年(2017年)に愛媛国体が開催されることになりました。1年生で国体に出場させて勝たせるには、グレコローマンの方がチャンスが大きいかなと思い、中学時代からグレコローマンをよくやらせました」

 両校の距離は2kmもなく、自転車で10分はかからない。「朝練習、午後練習、合宿、すべて工業高校の部員と同じようにやっています。率先して練習したりもしています」と練習熱心さを証言する。

四国内のライバル、竹下航生(香川・高松)と切磋琢磨

 階級を変えたのは、今年のアジア・カデット選手権はJOC杯の結果を待つことができず、実績による代表選びとなって65kg級で選出されたため。その前哨戦としてJOC杯は65kg級で闘い、地力を発揮して勝ったという。「55kg級は去年で終わり。今、本来の階級は60kg級でしょうね」と言う。

勝ってガッツポーズの曽我部と巻き返しを目指す竹下航生

 そうなると、決勝の相手の竹下との闘いが続くことになる。中学時代に全国二冠王だった竹下を曽我部が初めて破ったのが、昨年秋の全国高校選抜予選。今年6月の四国高校大会では負けている。グレコローマンでは今回が初めての対戦。曽我部は「(手の内を知っているので)やりづらさもありますが、何度でもやり、お互いに頑張っていきたい」と、近隣にいるライバルとともに上を目指していく意気込みを話した。

 今年のアジア・カデット選手権も世界カデット選手権も上位には行けなかったが、「どちらも上位入賞選手と接戦しての負けでして、いい経験になりました。この優勝を機に、次に国際舞台で闘う時は優勝を目指して頑張りたい」と言う。

 2016年世界選手権71kg級代表の梅野貴裕コーチのいる八幡浜工業高校や、時に日体大にまで練習に行くなど上を目指す気持ちは十分。最近、途絶えていた愛媛県のグレコローマン高校王者を復活させ、この勢いで世界へ飛躍できるか。







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