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2018.08.21

【全国高校生グレコローマン選手権・特集】実況・解説付きのネット中継をテスト実施

ネット中継の実況&解説をする福田耕治氏(左)と芦田隆治氏

 全国高校生グレコローマン選手権では、この大会として初めてネット中継が実施され、テストケースとして決勝は2人の元国際審判員による実況&解説が付いた。これまで全日本選手権などでネット中継は行われていたが、実況がついたのは初めて。

 “レスリング界第1号の大役”を務めたのは、ともにオリンピックを裁いた経験のある福田耕治・前高体連レスリング専門部長と芦田隆治・元審判員。どちらが実況で、どちらが解説ということではなく、2人の“タッグ”によって視聴者にルールや試合の流れを説明。専門部の真田栄作事務局長が決勝に進んだ選手の経歴を収集し、それにしっかり目を通してから臨むなど、決勝前には緊張感いっぱいだった。

 2日間の“激務”を終えた福田氏は「うまくいったかどうかの評価は、周囲がすること。自分なりに頑張りました」と安堵の表情。2人とも審判出身。見ている人にルールを説明し、この技は何点という説明については「できたと思う」と言う。一方で、自分が思ったポイントと違うポイントが上がった時には、「違う」と言いたくなったそうだが、「やっている審判を侮辱することになる」とブレーキをかけ、「○点の可能性もありますね…」などと話したという。

 他に、通常の会話なら話せても、全国に伝わることを考えるとためらってしまい、2人ともしばし沈黙してしまうケースがあったなど、声がリアルタイムで流れる“恐怖”との闘いだったようだ。

編集場所の位置も今後の課題のひとつ

 レスリングをまったく知らない人を対象とするのか、ある程度分かっている人を対象にするのかでも、話す内容は違ってくる。「だれを対象とするのか、ターゲットをはっきり決めるべきかもしれませんね」と言う。

 芦田氏は「難しかった。実況のアナウンサーがいて、聞かれたことなら普通に話せると思いますが、自分達で話の流れをつくるのは大変でした」と振り返る。階級を間違ったり、審判はすでに勇退しているので最新のルールについていけないなどの反省点がいくつかあったという。毎年のように微修正があるレスリングのルールだけに、今後はルールの勉強も必要となりそう。

 ネット中継を実施することが直前に決まり、編集スペースの問題など課題は少なくなかったが、福田氏は「新しいことをやるのは、悪いことではない」、芦田氏は「今回はテストケース。次につながればいい」と、前を向いた。







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