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2018.09.07

【2018年全日本学生選手権・特集】宿敵を破ってV2! 次の目標は全日本選手権優勝…男子グレコローマン82kg級・藤井達哉(青山学院大)


(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

2連覇を達成し、グレコローマンの優秀選手賞を受賞した藤井達哉(青山学院大)

 全日本学生選手権の男子グレコローマン82㎏級決勝。2連覇(昨年は80kg級)をかけた藤井達哉(青山学院大)は、宿敵との一騎討ちを迎えた。反対のブロックから勝ち上がってきたのは勅使川原延明(日体大)。昨年6月の全日本選抜選手権では敗れ、この大会では勝利を収めた。

 そのせいだろう。決勝のマットに立った藤井に追われている立場という意識はなかった。 「勝ったり負けたりを繰り返しているので、僕も追っている立場なのかな、と思いました」。勅使川原の存在を抜きにしても、優勝したいという思いは強かった。「去年のこの大会で優勝してから、天皇杯(全日本選手権)でも明治杯(全日本選抜選手権)でも負けてしまい、優勝から遠ざかっていたんですよ」

 試合は1点を争う激しい接戦に。時にこう着することもあったが、それはお互いの実力が拮抗していたからにほかならない。勝負を決したのは場外ポイントを奪った藤井の小手投げだった。「最後は粘りというか執念。気持ちの部分だったのかなと思います」

 大会前には大学まで審判員に来てもらい、グレコローマンのルール改正について詳しく解説してもらうなど、準備は万端だった。「一回ずつアテンションが来たら、次はどちらかにパッシブが来て1点入るという話は聞いていました。今回の決勝もそういう流れに持っていきたかった。結局は違う展開になってしまった(苦笑)」

身長の低さを逆手にとり、下に潜って闘う

 全日本学生選手権V2の実績を引っさげ、藤井は12月の全日本選手権での初優勝を目指す。今の自分には何が足りないのかもよく把握している。

決勝で勝負を決めた藤井(赤)の小手投げ

 「ルールが変更になって、グレコローマンにグラウンドの攻防が復活した。僕はグラウンドが得意ではなかったけれど、新しいルールに適応できるよう、去年12月から練習を積み重ねてきた。今大会では1回戦から準決勝まで俵返しがかかって調子が良かった。でも、レベルが高くなると、そういう技もかからなくなる。決勝はまさにそうだった。レベルが高い相手からも点数をとる技術をつけないと、最後までどっちに転ぶかわからない試合になってしまう」

 82㎏級での闘いは今年いっぱい。その後はオリンピック階級への挑戦を考えている。 「まだ、上の階級にするか下の階級にするかは決めていないけど、僕の身長は170㎝くらい。82㎏級でも小さい方だと思う」

 階級制の格闘技では、身長やリーチの差が大きなアドバンテージになるといわれているが、藤井はそれを逆手にとる。「僕は小さいところをうまく利用して勝っていけているのかなと思います」 そのスキルは? 「下に潜って闘うということです。身長が高い選手より、僕みたいな身長の低い選手が下から入った方が細かいところで有利なのかなと思います」

 大会後は、休む間もなく東京・味の素トレーニングセンターで世界大学選手権の直前合宿を行い、9月3日には開催地のブラジルへと旅立った。藤井は“小よく大を制す”グレコローマンを極められるか。







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