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2018.09.25

【特集】2018年世界選手権へかける(4)…男子グレコローマン130kg級・園田新(ALSOK)


《JWFデータベース》《UWWデータベース》《国際大会成績》
《勝者の素顔=JWFフェイスブックインスタグラム


(文=渋谷淳)

園田新(ALSOK)

 男子グレコローマン130kg級の園田新(ALSOK)は、今回が4度目となる世界選手権出場。これまでの3度の出場で、まだ1勝も挙げていない。世界の壁に阻まれ続けてきた最重量級の第一人者は、「まずは1勝」と、同大会初勝利を目標に掲げた。

 体格的に日本人が苦戦を強いられるクラスにおいて、園田は8月にインドネシア・ジャカルタで行われたアジア大会で銅メダルを獲得。同大会でのグレコローマン最重量級のメダル獲得は、1994年広島アジア大会での鈴木賢一以来、24年ぶりのことだった。

 「アジア大会は、正直言って組み合わせの利があったと思います。それでも大会後、地元の滋賀県日野町役場で祝賀会を開いてもらい、大きな花束をもらいました。地元に帰ってみて、地元の応援がすごく力になっていることを、あらためて感じました」

日本のグレコローマン最重量級として24年ぶりにアジア大会のメダルを手にした園田=撮影・布施鋼治

 周囲の笑顔はモチベーションを高めた。同時に世界との差を実感したのも、また今回のアジア大会だった。初戦でトルクメニスタンの選手に勝利したものの、続いて闘った大会3連覇を狙うヌルマカン・ティナリエフ(カザフスタン=3連覇ならず今大会は2位)には完敗した。

 最重量級で勝つためにはどうすればいいのか。押し負けない筋力をつけること、押し負けない技術を身に着けることは分かっているが、重量級の選手層の薄い日本ではなかなか力を磨けない。海外選手のパワーや闘い方に慣れることができない。そこで園田は海外遠征を志願し、世界選手権前に約1ヶ月のヨーロッパ合宿が認められた。

 「セルビアに入って国際大会に出場し、ハンガリーへ移動して合宿練習。自分よりも強い海外の選手にもまれてきます。大事なのは、やられても向かっていくこと。それがプラスになるし、自信にもつながっていくと思っています」

オリンピック出場の可能性ある日本選手は「僕しかいない」

全日本合宿で練習する園田。今月末から約1ヶ月間、欧州で修行する

 このクラスにおいてオリンピック出場は決して低いハードルではないが、園田は「オリンピックに行ける可能性があるのは僕しかいない。自分がやるしかない、という自覚は持っている」と覚悟を決めている。応援してくれる多くの人たちのためにも、オリンピック出場に近づきたい気持ちは人一倍だ。

 アジア大会ではカザフスタン選手に及ばなかったとはいえ、以前の国際大会のようにテクニカルフォール負けすることなく、6分間フルに闘っての敗北だった。前半戦をしのぐという一つの課題は克服できた。世界との差を詰める日々の努力は確実に成果を上げていると言えるだろう。

「韓国も自分よりも強いと思いますし、イラン、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、中国だって強い。アジアもレベルが高い。その中で勝ち抜かないといけない」。レスリング人生をかけて挑むオリンピック予選に向けて、まずは世界選手権で未経験の1勝を挙げる決意だ。







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