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2018.09.28

【特集】2018年世界選手権にかける(7)…女子62kg級・川井友香子(至学館大)


《JWFデータベース》《UWWデータベース》《国際大会成績》
《勝者の素顔=JWFフェイスブックインスタグラム


(文・撮影=樋口郁夫)

川井友香子(至学館大)

 勝負の世界では何が起こるか分からない-。無敵の白星街道を突き進んでいた姉・梨紗子(ジャパンビバレッジ)のジャカルタ・アジア大会での敗戦を見て、女子62kg級で世界選手権に出場する川井友香子(至学館大)は気を引き締める。「あんな強い選手でも負ける。自分はもっと練習しないと世界では勝てないと思いました」。

 世界の晴れ舞台への出場は、昨年に続いて2回目。昨年は代表に内定していた伊藤彩香が負傷で辞退。大会の2週間前に行われた代表決定プレーオフに勝ち、 あっという間に試合を迎えた。今年は6月中旬の全日本選抜選手権で優勝し、4ヶ月の準備期間を経ての大会。しっかり強化し、準備して臨める。「楽しみな部分があります。去年(1勝1敗=8位)よりはいい成績を残したい」と力をこめる。

何もさせてもらえなかった昨年の世界選手権2回戦(相手は川井梨紗子に勝ったと思っていたようだが…)

 最大の目標は、昨年の63kg級世界チャンピオンであり、アジア大会で姉を破ったオーコン・プレブドルジ(モンゴル)だが、アジア大会でドーピング検査に陽性反応を示し、出場できなくなる可能性が出ている。しかし、ホッとする気持ちも、残念という気持ちも、どちらもないという。「私は挑戦する立場。強い選手はたくさんいます。チャレンジすることに変わりはありません」。

 昨年の世界選手権(63kg級)で負けたのは、吉田沙保里、伊調馨の両選手を苦しめたこともあるジャクリン・レンテリア(コロンビア)。「日本にいない感じの(パワーのある)選手。自分が何かやる前にやられた。日本では、何もしないで負けることはなかったのに」。この選手でも3位。世界の壁の高さを実感した昨年の大会だった。

転機となった昨年12月のワールドカップ(ロシア)

 その後の1年間で、ロシアと高崎での2度のワールドカップ(W杯)を経験。計6試合を勝ち抜き(他に不戦勝1)、世界の強豪を相手に経験を積んだ。「ロシアでの大会は大きな転機になりました」と振り返る。それまでは考えすぎてしまうことが多かったというが、W杯はリーグ戦で、「負けても試合数をこなせる」という気持ちが、余計なことを考えない闘いにつながった。

2度目の世界選手権へ向けて練習する川井(右)

 内容と結果がよく、それまでの自分は「考えすぎていた」と痛感。今年3月の高崎でのW杯では、アジア・チャンピオンの中国選手やクリッパン女子国際大会(スウェーデン)優勝の米国選手をも撃破。成長の跡を見せた。もっとも、その時の階級は60kg級と59k級。今回の世界選手権は62kg級での参加であり、「そのまま当てはまるものではないと思います」と気をゆるめない。

 飛躍途上だった2016年の春、左肩を負傷し、手術に踏み切って世界ジュニア選手権の出場を断念した。半年間の戦線離脱。復帰しても筋力は衰えており、「タックルに入るのも怖かった」という日々。昨年はそれを乗り越えての世界選手権代表権の獲得だった。

 ブランクの時に感じた「今に見ていろ」という気持ちが、その後の自分を支えてきたという。「けがをして、よかった、とは思いません。けれども、今の自分があるのは、けがでレスリングをできなくなった時期があるからかな、と思っています」。

 昨年は達成できなかった姉妹優勝に今年こそ期待がかかるが、「優勝を口にする力があるとは思っていません。目の前の選手を一人一人を倒し、それで結果につながればいいと思っています」。考えすぎてしまうので、出場が予想される選手の研究は大会の直前。無欲の闘いを心がけ、川井が2度目の世界へ挑む。







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