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2018.10.27

【2018年世界選手権・特集】夢物語でなくなった姉妹でのオリンピック出場…女子62kg級・川井友香子(至学館大)


 【ブダペスト(ハンガリー)、文=布施鋼治、撮影=保高幸子】女子62㎏級決勝戦。タイベ・ユセイン(ブルガリア)に2-6で敗れると、川井友香子(至学館大)はその場で大の字になった。最初に頭をもたげたのは後悔の念だった。「思い切り闘おうと思ったのに、やりきれなかった。私はもっとできたんじゃないか」

姉妹で金と銀を獲得!(左が姉・梨紗子、右が友香子)

 第1ピリオド1分すぎ、ユセインの猛攻を受け、川井は一気に6点を失った。ほんのわずかなすきも逃さないという世界の洗礼。観客席から必死に声援を送っていた姉・梨紗子は「中でもローリング2回転(計4点)が痛かった。あそこでテークダウンだけの2点で抑えていれば、どうなったか分からなかった」と振り返る。

 第2ピリオドになると、勝ちに徹したユセインは守り主体に。そうした中、梨紗子は何度か「頭の位置、負けないよ」という指示を出した。いったいどういうことなのか。友香子は言う。「自分はダメなパターンになると相手の上から攻めてしまって、タックルで点を取られたりすることがある。梨紗子の指示で、相手よりも下から攻めるということを練習の時から取り組んできました」

厳しいブロックで、元世界チャンピオンを撃破! 

 組み合わせが決まった時点で、梨紗子は「正直、決勝まで勝ち上がるとは思っていなかった」と厳しい闘いを予想していた。だからこそ、銀メダル獲得という結果に、うれしさ半分悔しさ半分という感想を漏らした。

6点のビハインドを追った川井だが…

「せめて、ユリア・トカチ(ウクライナ=2014年世界チャンピオン)と闘えるところまでいけばチャンスはあるかなと思っていた。だから準決勝でトカチにも勝った時には予想以上の活躍になりました。決勝まで上がったからには勝ってほしかった」

 ただ、今大会における川井の目標はメダル獲得だったので、それは達成したことになる。昨年の世界選手権に63㎏級で初出場して8位。「本当に頭が真っ白になって何もできなかった」という思い出しかないのだから雲泥の差だ。

 それから1年2カ月、前回のどこかしら自信なさげで必要以上の緊張感を漂わせていた川井の面影はもうなかった。「今年は緊張で固まることもなく、考えすぎずに試合をすることができた。そこは成長できたところかなと思います」

 最近、川井が地力をつけつつあることは誰もが認めるところ。「梨紗子と一緒にオリンピックに出る」という最終目標も決して夢物語ではなくなってきた。「ここで落ち込むことなく、タックルに入るまでの崩しやタックルに入ったあとの処理をもっと磨きたい」

 首にぶら下げた世界の銀メダルの感触を聞くと、川井は意外な答えを口にした。「思ったより重いです」-。







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