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2018.10.30

【2018年世界選手権・特集】高田裕司・日本協会専務理事の話

(2018年10月28日、ハンガリー・ブダペスト / 取材=布施鋼治)


 ■高田裕司・日本協会専務理事の話「去年に比べて金メダルがひとつ少なかったのは残念。特に男子グレコローマン。惨敗です。ヨーロッパの選手が上位を独占している。1年半後に迫ったオリンピックに向け、強化を違った意味で考えたい。全体ではなく、勝てる選手を強化していくことが大事じゃないかと思う。グレコローマンに関していえば、ロシアがすごい。力もあるし、グラウンドの技術もさすが。

 女子は金メダル4つ、銀メダル1つ、銅メダル2つ。アジア大会の時に金を一つも取れなかったことを考えたら、今回はよくやったと思うが、我々の見方はまだまだ。金メダルに近い選手をこれから作っていかないといけない。須崎は点数でいうと100点。彼女がアゼルバイジャンの選手にああいう勝ち方をするとは思っていなかった。

 奥野と向田も金を取っているけど、12月の全日本選手権からは同じ階級になる。向田は階級を落としてどれだけ闘えるか。奥野はちょっと攻めが遅く、ヒヤヒヤする場面があった。どちらが出るか分からないが、53㎏級は金を確実に取れる。57㎏級はおそらく川井選手が落としてくる。それで伊調選手と当たる(可能性がある)。夢の対決が実現するかも。

 川井選手は59kg級ではダントツで金を取ったけど、2kg落としたら分からない。57kg級に関していえば白紙。川井選手が自信をつけたことが、どうつながるか。62kg級の妹の方はやっぱりブルガリアの選手とは差があるんじゃないか。これを機にどうやってもっていくか。

 今回は出ていなかった68kg級の土性選手。1年間休んでいるので、来年の優勝はちょっと無理かもしれない。2位か3位になればチャンスがある。5階級で金を目指す。3階級はある程度目処が立っている。あとふたつをどうするか。強化委員会がどうするかに期待したい。

 男子フリースタイルは、乙黒拓斗が何の怖さもなく試合に出て、19歳でチャンピオンになった。ただ、これから研究もされるだろうし、けががちょっと多いので、させないように調整させたい。高橋は2連覇させたかった。連続メダルを取ったということでは、安心している。

 重量級に関していえば、松本がこの階級で何十年ぶりかにメダルを取ったことはうれしい。東京を目指して、どの階級で出るのか。フリースタイルは、4階級くらいはオリンピックに出してあげたい。対照的にグレコローマンは、今の状況を見たら1階級がやっとという感じ。

 女子とフリースタイルは全階級出場を目標にする。グレコローマンも全階級出したいという気持ちもあるけど、やっぱり高い壁がある。その壁をどうやって越えていくか。







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