日本レスリング協会公式サイト
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2018.11.18

【U-15アジア女子選手権・特集】出場選手・監督の声

(2018年11月16日、埼玉・富士見市立市民総合体育館 / 取材・撮影=布施鋼治、樋口郁夫)


セコンドとして選手を指導する吉田栄利監督

 ■吉田栄利監督(一志ジュニア教室代表)「U-15アジア選手権の第1回大会ということで、海外の選手と初めて触れ合う選手も多い中、(出場した9階級中)金6、銀2とよく頑張ったなと思います。U-15の世代を育てる意味でも、大変意味のある大会でした。

 MVPをあげるとすれば、54㎏級の藤波朱理(いなべクラブ)。すでにカデットの世界選手権でも優勝していますが、今大会でも安定した強さを見せてくれました。一方、階級によっては『もうちょっとできたのに』という残念さもあります。最大の収穫は、国際大会で日本チームが堂々と闘えたこと。大会前は全階級制覇を目標としていた。メダルを獲れない選手もいたのは、監督、コーチ、スタッフの責任です。

 この世代では、インドのレベルの高さが分かったことも収穫でした。インドは巻き投げとか、ねちっこい攻めをしてくるところに特徴があります。カデットやジュニアも、うかうかすることはできないでしょう。今後、この大会が続くかどうかはUWW(世界レスリング連盟)の判断になると思うけど、我々としてはぜひとも続けてもらいたい」


 ■36kg級2位・近藤楓香(愛知・刈谷クラブ=リーグ戦の最後にインド選手に敗れる)「負けたインド選手に対しては、1点を取られた時に弱い気持ちが出てしまいました。気持ちで負けたことが敗因だと思います。技術的には通じたと思うのですが…。モンゴルで合宿した時にモンゴル選手と試合をやったことがありますが、国際大会は初めてです。外国選手は力が日本選手と全然違って、緊張しました。レスリング・スタイルも違っています。来年、この大会があったら、まず出られるように頑張り、出られることになったら、今回の悪かったところを全部直して、優勝したいです」


小幡未羽(兵庫・芦屋学園中)

 ■39㎏級優勝・小幡未羽(兵庫・芦屋学園中=リーグ最終戦でインドの選手を12-5で破って優勝)「今日のヤマはタイ選手との1回戦。緊張しすぎて、足があまり動かなくて点数があまり取れなかった。インド選手との決勝では、何回か回されたけど、第2ピリオドで突き放すことができました。勝因はスタミナの差だと思います。後半は相手の息づかいが荒くなっているのが分かりました。国際大会に出るのは今回が初めてでしたけど、海外の選手とは、吉田沙保里杯で一度アメリカの選手と当たったことがあります。海外の選手は総じて引きつける力が強かった。勉強になりました」


 ■42㎏級2位・眞柄美和(四日市ジュニア=決勝でインドの選手に逆転負け)「どんな試合でも最後まで攻め続けないといけないと思いました。もっと体力をつけて、今日みたいに最後の最後で取られることがないようにしたい。私は友達がやっていたことをきっかけに、幼稚園の年長からレスリングをやっています。練習して今まで勝てなかった相手に勝ったりすることが楽しかった。(いま中学2年生で)3年生になったら、全国中学生選手権でしっかり優勝して、アジアの大会でも1位をとりたい。憧れの選手は向田真優選手や須﨑優衣選手です。同じクラブ出身の向田選手は、(向田が)帰省した時によく技を教えていただいてます」


坂本由宇(JOCエリートアカデミー)

 ■46㎏級優勝・坂本由宇(JOCエリートアカデミー=決勝でインドの選手を10-2で破って優勝)「国際大会は今年2月にクリッパン国際大会(スウェーデン)に出場して以来、2回目です。日本選手と闘うのとは全然違う。外国人選手は力が強いし、投げてくる人が多い。今日はタックルに入ったあと、相手の投げに気をつけながら闘っていました。決勝は第1ピリオド終了間際に2-2に追いつかれたので、一番大変でした。第2ピリオドになってから取り返せるか不安だった。最後は勝てたので良かったです。最後は相手に攻められて守ってしまったのが反省点です。コーチに教えてもらったことが出せたことは良かったです」


清岡もえ(高知・高知クラブ)

 ■50kg級優勝・清岡もえ(高知・高知クラブ=決勝のモンゴル戦は接戦の末に勝利)「うれしいです。決勝の相手は、10月の全日本女子オープン選手権で闘った相手で、その時はぎりぎり勝つことができました。この大会の予選でも闘うことになり、お互いに手の内を知っていて、とてもやりにくい相手でした。絶対に勝つ、という気持ちを忘れなかったのがよかったと思います。国際大会は初めてです。(自分の)気持ちが違います。外国選手はパワーがあってレスリング・スタイルが日本選手とは違いますけど、これからも国際大会にたくさん出ていきたいです」


 ■54kg級優勝・藤波朱理(三重・いなべクラブ=全3試合に圧勝続きで優勝)「ホッとしています。勝つこととともに、内容重視で臨みました。勝ちましたけど、課題はいっぱい見つかりました。(いっぱい?)ええ、たくさんです。バックを取ってから、すぐにグラウンド技に行くことを目標にしていましたが、2回戦でうまくいかなかった。もっと練習したい。地元(日本)での国際大会は、応援も多くて燃えるものもありました。来週、全国中学生選抜大会があり、それに勝って中学での有終の美を飾りたい。高校でも、目の前の大会をひとつひとつ勝っていって、自分のレベルを少しずつ上げて行きたいです。インターハイ3連覇とか世界ジュニア選手権での優勝などを目指します」


山内奏美(大阪・堺リベラル)

 ■58㎏級優勝・山内奏美(大阪・堺リベラル=決勝でインドの選手を5-0で破って優勝)「初めての国際大会でした。台湾選手のように日本選手と似たスタイルで闘う選手もいたので、そこはやりやすかった。でも最後に闘ったインドの選手は、すごく手を出してきたのでやりにくかった。それでも、腕とりを結構出すことができました。リーチも身長の差も、そんなに気にすることはなかった。練習はきついけど、その分勝った時に返ってくるものが大きい。周囲の人に恩返しができるのがうれしい。私は双子なんですけど、この間の全日本女子オープン57㎏級決勝では姉妹の花音と当たりました。一番いい練習相手です。来週の全中選抜では今年の4冠目を狙います」


 ■62kg級優勝・茂呂綾乃(愛知・至学館クラブ=全5試合を無失点のフォールかテクニカルフォールで圧勝)「予選は、けっこう落ち着いてできたのですが、決勝は違いました。最初から攻めることができず、自分のやりたい技がしっかりできなかった。優勝できたのはよかったのですが、内容は今ひとつでした。(大会の)一番最後の試合だったということもあるかもしれませんが、緊張なのかプレッシャーなのか、予選とは違うものを感じました。国際大会であっても決勝であっても、自分のレスリングを貫けるようにしたい。(至学館大でオリンピックを目指す大学生とも練習していて)目標はオリンピックです」


 ■66kg級4位・藤倉優花(群馬・邑楽ジュニア=66kg級は初の試合)「悔しいです。投げに簡単にかかってしまいました。ずっと62kg級に出ていて、66kgに2kgも足りない状況でしたけど、力も足りなかった。タックルは取れましたけど、返されたりもしました。もっと強くなって、次の国際大会では優勝したい」







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