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2018.11.21

U-23世界選手権(ルーマニア)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

メダルを持って帰国した(左から)基山仁太郎、樋口黎、長谷川敏裕

 ルーマニア・ブカレストで行われたU-23世界選手権に出場した男子フリースタイル・チームが11月19日、成田空港に帰国した。昨年の「金1」を上回る「金2・銅1」の成績。男子グレコローマンに続いて2個の金メダルを取った。

 鈴木豊監督(自衛隊)は「去年を上回るという目標は達成できた。前半でグレコローマンがいい成績を残し、負けたくなかった。優勝した2選手(長谷川敏裕=57kg級、樋口黎=65kg級)は、接戦でも粘り強く闘って勝ち抜いてくれた。価値ある優勝だと思います。総合(国別対抗得点)は、あと少しで3位だった。悔しいし、もったいなかった」と振り返った。

 シニアの世界選手権でも軽量級が好成績を残したこともあり、会場にはどこともなしに「日本は強い」というムードがあったという。「世界選手権に続いて日本の強さを見せられてよかった」と言う。

 一方、重量級は1勝したのが最高で、引き続きの課題。「1勝した選手(石黒峻士=92kg級、山本泰丈=125kg級)は、出発前に言っていた『入ってからの処理を速く』ができての勝利だった。負けた選手はその部分が劣っていたと思う」と分析した。

 樋口の優勝で、来月の全日本選手権の65kg級はシニアとU-23の世界チャンピオンのほか、アジア大会銀メダルの高谷大地(自衛隊)ら実績のある選手がひしめく大激戦階級となる。鈴木監督は「だれもが簡単には勝てないと思う」と予想する。「気持ちも体もしっかり準備して臨むことが大事。『絶対に負けない』という気持ちを最後まで持ち続けた選手が勝つ」と話した。

宣言通りの優勝で、日本最年少世界王者に挑む樋口黎

 「優勝しなければ、(世界王者の乙黒拓斗に対して)話にならない」と宣言して参加した65kg級の樋口黎(日体大助手)は、言葉通りに優勝し、乙黒への“文句なしの挑戦権”を獲得した形。「課題はあったけれど、65kg級の国際大会2大会目で結果を出せ、及第点だと思います」と振り返った。

 1回戦は2ヶ月前のドミトリ・コーキン国際大会(ロシア)で負けたモンゴル選手が相手で、この選手に6-1からのフォールでリベンジでき、「波に乗れたのが大きかった」と言う。

 3回戦のロシア戦は「練習してきたハイクラッチのタックルができた」。準決勝のイラン選手は片足タックルを研究されていて、やりづらかったものの、「最後に取れる自信はあり、その通りにできた」。決勝のアゼルバイジャン選手はカウンター狙いの選手で、攻めあぐねた面はあったが、「やられる感じはせず、落ち着いてできた」。3回戦以降、スコア的には接戦だったが、気持ちは余裕があったようだ。

 2ヶ月前の遠征は65kg級の国際大会に対する不安があったという。今回でその気持ちは払しょくできたもよう。「この優勝で(世界王者に挑む)スタートラインに立てた。勢いをつくれたのは大きい。この感覚を忘れず、対策をしっかりして挑みたい」と表情を引き締めた。


 ■57kg級優勝・長谷川敏裕(日体大=国際大会3大会連続のメダル獲得で、初の優勝)「試合内容はそれほどよくなかったのですが、優勝できたことはうれしい。来月の全日本選手権に向けていい流れをつかめたと思う。反省点は、攻めが少なかったこと。決勝だけは攻めることができて、納得する内容でした。国際大会でもだんだん勝てるようになったので、力はついているのかな、と思いますが、気を引き締めて全日本選手権に臨みたい。(U-23世界王者として、さらに研究されるが)緊張があった方が自分の動きができます。プレッシャーがあった方がいいです」

 ■70kg級3位・基山仁太郎(日体大=初の国際大会優勝)「2回戦で負けて敗者復活戦に回ることになり、メダルだけは絶対に取るという気持ちでした。負けたのは実力負け。相手が強かった。高校では負けたあと試合することはなかったのですが、この前の全日本大学選手権で、負けてすぐに気持ちをリセットすることを経験し、役に立ったのかもしれません。大学選手権のすぐ後の遠征で、移動中は疲れを感じましたが、現地についてからのコンディションづくりはうまくいきました。全日本選手権は(オリンピック階級の)74kg級に挑む予定です。(高校の先輩の)藤波選手がいるので、優勝は厳しいかもしれませんが、全力で挑みます」







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