日本レスリング協会公式サイト
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2018.12.22

【2018年全日本選手権・第2日/特集】優勝選手の声

(2018年12月21日、東京・駒沢体育館/取材=布施鋼治、渋谷淳、曽祢真依)


 ■男子フリースタイル86kg級・高谷惣亮(ALSOK=階級アップして初の大会で優勝、通算8連覇)「階級を上げてどこまでできるかな、と思ったけど、うまくできた。きのうの準決勝は厳しい試合で、ちょっとだけ見合ってしまったので、決勝は思い切っていこうと思った。相手(白井勝太)はタックルにくる選手ですが、自分にとっては相性のいいタイプです。

 世界の86kg級は比較的身長の高い選手が多い。自分にとってはタックルに入りやすいと考えています。この冬は外国選手相手に、勝ち負けにこだわらず思い切って力を試してみたい。来年は東京オリンピックの前哨戦となる大会がいくつもあるので、それに向かって進化していきたい。(優勝パフォーマンスは)分かる人いますか? 今日から俺はダンス、です。みんな、U.S.A.と思っていたでしょ。裏をかきましたよ」


 ■男子フリースタイル97kg級・赤熊猶弥(自衛隊=世界選手権代表決定プレーオフで敗れた山口剛にリベンジ)「優勝はうれしいけれど、納得していない。タックルが取れなかったことや、練習でしてきたことができず、自分のレスリングではなかった。ただ、スタミナの面ではプレーオフの時のようにバテることはなかった。

 今年は全日本選抜選手権で優勝し、その流れでプレーオフと思ったけど、負けてしまって遠征がなかったが、その間、全日本と自衛隊の練習でコーチたちと練習してきた。来年の世界選手権ではメダルを取りたい。世界選手権での松本選手(篤史=92kg級)の銅メダル獲得はいい刺激になった」


 ■男子フリースタイル125kg級・荒木田進謙(athletic camp LION=金澤勝利を破って2年連続優勝)「組み合わせを見て、最低でも決勝に行けるかな、と。かなり有利だと思った。優勝できてホッとしている。決勝は最初リードされてしまったけど、それ(前半に勝負をかける)が金澤選手の闘い方。どうやって反撃するかを考えていて、焦りはなかった。

 世界選手権の代表(山本泰輝)とやりたかった。でも、山本選手に田中哲矢選手が勝ち、その田中選手を破った金澤選手が出てきたのだから、そのブロックで一番強い選手が出てきたのだと思う。だれが来ても厳しい闘いになるとは思っていた。今年は、練習の成果を出し切れなかったけど、最後に優勝を飾れて、よかった」


 ■男子グレコローマン63kg級・遠藤功章(日体大=豪快なリフト技の連続で初優勝)「4年間、日体大に行かせてもらった両親、高校の恩師、成績が出なくても指導を続けてくれた松本慎吾監督と松本隆太郎コーチに感謝しています。得意なリフト技でポイントを取るつもりでした。

 (4試合すべてで第1ピリオドのテクニカルフォール)あまり意識していなかったですけど、松本監督の『思い切って行け』のアドバイス通りにやりました。この半年間でだいぶ伸びたと思っています。来年は67kg級に戻し、勝ってオリンピックにつなげていきたい。(レスリングができる環境を求めて)就職活動中です」


 ■男子グレコローマン72kg級・井上智裕(FUJIOH=非オリンピック階級で優勝)「いろいろな方に『なぜ72kg級をやるのか?』と聞かれる。72kg級が自分の階級だと思っているし、目標はオリンピックだけではないというのが理由。来年の世界選手権にもう一度出て、72kg級の金メダルを取る気持ちでやっている。

 決勝は大学の2学年下の後輩で、手の内は分かっていた。ふだん一緒に練習している相手なので、自分の苦手な技も得意な技も分かっていて、やりづらさはあった。今までは挑戦者だったが、挑戦される側になって緊張するようになった。所属先がFUJIOHに変わり良いスタートを切りたいと思っていた。優勝できてよかった。来年の全日本選抜選手権でも勝って、世界選手権で優勝をしたい」


 ■男子グレコローマン87kg級 角雅人(自衛隊=同門の後輩を破って優勝)「動きは良かったけど、同門の後輩と公式戦で初めて当たり、思ったよりやりづらかった。相手が誰でも、研究されていようとも、国内では勝たないといけない。切磋琢磨して日本の87kg級のレベルを上げていかないと世界に届かないので、頑張っていきたい。

 今年2月のアジア選手権での2位は、そこそこいい勝負をしたと思うけど、そこそこでは東京オリンピックに出ることなどできない。メダルを取ったアジア選手権を50点とすれば、他は全て0点。来年は出場する全ての試合で1位を取りたい」


 ■男子グレコローマン97kg級・奈良勇太(警視庁=決勝でライバルの志喜屋正明を倒して3年連続優勝)「圧倒的な力の差を見せて、国内の第一人者をアピールする予定だったけど、決勝は不細工な試合をしてしまった。自分だけが強くなろうとやっているわけではなく、他の選手も必死でやっていることをあらためて痛感しました。もう1ステップ、2ステップ上に上がらないと世界では勝てない。

 (志喜屋は)身長があまり高くなく、下から突き上げてくるタイプなので、やりづらい相手ですが、それを言い訳にしていてはならない。国内では他にも小さな選手もいるので、小さな選手相手の攻略方法を考えていきたい。社会人1年目で、今の環境はレスリングに100パーセント集中できる。勝ちにこだわって、高いし意識を持って取り組みたい」


 ■男子グレコローマン130kg級・園田新(ALSOK=圧勝で5年連続優勝)「何度も優勝して、勝って当りまえと思われるので、うれしい、とだけ言います。来年冬、海外に単独の長期の遠征に行くことができそうな状況になりました。2月から4月。今年10月の遠征は協会の派遣でしたけど、今回は自分のお金で行きます。お金は(貯めておかずに)今、使います。

 日本では練習の相手はいない。自分のために頑張ってきたい。課題の防御を徹底的にやってきたい。2018年はアジア大会で銅メダルでしたけど、組み合わせがよかったから。実力的には3位ではない。実力で3位にならなければ、オリンピックにはいけない」


 ■女子55kg級・谷山菜緒(法大=アジア・チャンピオンの五十嵐彩季を破るなどして初優勝)「初めて全日本選手権で勝つことができ、ホッとしました。1回戦で強い選手(五十嵐)に勝って波に乗れ、気持ちが折れることなく最後まで頑張れました。(五十嵐の)過去の映像を見て、対策はしてきました。

 出場選手が少なかったので、表彰台のチャンスは大きいと思い、まず表彰台を目指していました。来年は、オリンピック階級にこだわらず目の前にある大会をひとつひとつ勝っていきたい。もっと攻めて勝てるようにしたい」


 ■女子59kg級・稲垣柚香(愛知・至学館高=学生チャンピオンを破るなどして優勝)「非オリンピック階級で出場選手も少なかったのですが、絶対に勝つという気持ちで頑張りました。周囲はすべて大学選手でしたが、自分の力を出し切ることだけを考えていました。2回戦(入江くみ)で、後半ばててしまったので、まだ体力をつけなければならないと思いました。ただ学生チャンピオンに勝てたのは自信になります。シニアの国際大会でも自分のレスリングをやって勝てるようにしたい。今後の階級については、しっかり考えてみます。来年も『勝つ』という気持ちを忘れずに闘い続けたい」


 ■女子62kg級・川井友香子(至学館大=昨年の59kg級に続き、世界3位になった階級で見事に優勝)「決勝前、足がふわふわして心配はあったけど、絶対に勝つ、という気持ちでやった。決勝の相手(熊野ゆづる)は何度もやっていて、お互いに手の内が分かっているので慎重になりました。全試合を振り返り、全部勝つことはできましたが、準決勝でのミスとか、課題は多く見つかりました。

 (大会前にUWWレスラー・オブ・ザ・イヤーに選出され)インスタグラムでタグ付けされていたので、最初は間違っていると思いました。協会のサイトを見て、本当だったのでびっくりしました。去年(世界ジュニア9位、世界8位)からの成長が評価されたみたいで、うれしかったです。2019年はもっとレベルアップして世界選手権でメダルを取りたい」


 ■女子72kg級・鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高=大学生3選手と闘って初優勝)「初めての全日本選手権で優勝でき、うれしいです。年上の選手ばかりなので、挑戦者の気持ちで闘いました。萎縮することなく伸び伸びとできました。(世界選手権代表にも勝ったが)まだポイントを取り切れないところもあったので、そこを克服しなければなりません。

 (大会前にUWWレスラー・オブ・ザ・イヤーに選出され)それと、大会とは別だと思いましたが、うれしいことではあったので、自信にして挑みました。今年はユース・オリンピックで3位に終わり、本当に悔しい思いをしました。この優勝で悔しさを晴らすことができ、本当にうれしい。来年の全日本選抜選手権に向けて頑張りたい」







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