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2019.01.04

【新春対談】東京オリンピック前年! 勝負をかける年へ向けて…対談/西口茂樹・強化本部長&赤石光生・強化副本部長(3)


《第2回》

海外で鍛える選手と手の内を隠すべき選手

2019年の強化計画を語る西口茂樹・強化本部長

 ──男子フリースタイルと女子の強化計画は?

 西口 フリースタイルの方は、1月末のヤリギン国際大会(ロシア)に57㎏級から86㎏級までのベストメンバーを派遣したかったが、大学のテストの関係などでかなわなかった。「重量級も連れていってほしい」という声もありましたが、現時点では難しいと言わざるをえない。

 ──厳しい決断だと思う。強化とは、ある程度結果が見込める階級でやらなければ意味はないということですね。

 西口 女子は団体で世界一のチームなので、ヤリギン国際大会に全階級の代表を派遣したい。派遣の基準は、1位の選手が何らかの理由でダメだったら、2位を派遣します。3位を行かせるならば、明確な理由をつけないといけないでしょう。強化委員会には独断の選択はやめてほしいと伝えてあります。

 ──3位を選ぶにしろ、1位に負けた3位というように、明確な理由が必要というわけですか。

 西口 1位か2位の選手が行ってくれたら、何の問題もないんですけどね。

 赤石 時期的なことを話せば、海外遠征は1~4月が多い。12月に天皇杯があることを考えたら、そのタイミングで海外に足を伸ばすしかない。

昨年、ベストメンバーでイランへ向かった男子フリースタイル・チーム

 ──オリンピックが差し迫った時期になると、海外でキャリアを積む方法だけではなく、あえて手の内を隠すという方法も考えられる。さきほど話が出た乙黒選手は「隠したい」ようですが、他の選手はどちらがベスト?

 西口 以前、グレコローマンの松本強化委員長から「太田と文田は隠したい」という話を聞いた。今は方針を変え、2月のハンガリー&ブルガリア遠征には連れて行きたいみたいです。

 赤石 国際キャリアを積ませた方がいい選手もいれば、隠しておいた方がいい選手もいる。出しすぎるあまり、いざオリンピックになったら、その選手の技が研究され過ぎて、かからなくなったら元も子もない。そのへんは選手や所属先の監督やコーチと話し合いながら決めていかなければいけない。問題は、年齢が若いからいいのではなく、東京オリンピックに向けどうやって勝つかということ。そのあたりは自分たちだけで勝手に決められない。その場その場で決めていくことになるでしょう。

女子重量級の欧州合宿も視野に入れる

 ──国内でしっかり合宿をやって世界選手権に臨むパターンもあります。

 西口 全日本選手権が終わってから各所属が2週間近く休みに入る状況で、かつ試合後1ヶ月もしないで、「なぜロシア遠征に行くのか?」「選手の体のことを考えているのか?」という意見が出ていることは十分承知している。今後は、事業計画を作成する時に様々な意見を聞いて進めていきたい。ちょうど今、赤石強化副本部長と一緒に2019年の事業計画の骨組みを作っている最中です。

12月30日から越年で合宿した男子グレコローマンの全日本チーム

 ──事業計画の中身は?

 西口 3スタイルとも違うけど、中でもグレコローマンの松本強化委員長は「東京オリンピックに向け、400日合宿をやりたい」と言っています。日体大で代表を集めてやりたいと。個人的には賛成ですが、予算の問題もある。現実を見ながら話し合っていきたい。

 赤石 僕らが現役時代の時には、500日合宿というのがありましたね(1988年ソウル・オリンピックに向け、東京・青少年総合センターで約1年半の合宿を実施した)。

 西口 やりましたね。寝食をともにしながら、朝はみんなで一緒に練習して、それから各自仕事や学校に行く。そして午後練習は各自所属先でやるというスタイルでした。

 ──ほかには各強化委員会からどんな案が出ています?

 西口 女子からは「重量級を強化したい」という案が出ています。具体的にどうしたいのかと言えば、「中国で合宿したい」というものだった。「中国の重量級は日本のライバルなので、ちょっと厳しくないか」と意見したところ、吉村祥子コーチから「だったらヨーロッパで合同合宿をやってみたらどうか」という案が出ました。

 ──斬新なアイディアですね。

 西口 日本が発案してヨーロッパで合宿が組めるのか。僕からしたら未知の世界なんですけど、女子強化委員会からは「やっていいなら、ぜひやりたい」という意見が出ている。実現したらいいですね。

《続く》







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