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2019.01.11

【特別寄稿】吉田沙保里さん、ご苦労様…日本協会会長・福田富昭


(公財)日本レスリング協会
 会 長 福 田 富 昭


 日本の女子レスリングを支えてきた吉田沙保里さんが選手生活からの引退を決めました。思えば、日本の女子選手のオリンピック金メダリストの第1号が沙保里さんでした。

 2004年アテネ・オリンピック。日本の先陣を切って決勝のマットで日本女子レスリング初の金メダルを獲得してくれました。私が女子レスリングを手がけて20年目。悲願が達成された瞬間でした。それ以来、日本女子チームの中心選手として、練習で、試合でチームを引っ張ってくれました。

オリンピック競技からの除外候補となったレスリングの復活を訴え、日本記者クラブでアピールする福田会長と吉田沙保里選手=2013年2月

 オリンピック3連覇、16度の世界一(オリンピック・世界選手権)、アジア大会4連覇、国内外119連勝、個人戦206連勝…。沙保里さんの快挙を挙げればきりがありません。日本の女子レスリングの発展には、沙保里さんの尽力の偉大さはだれもが認めるところです。

 2013年2月、レスリングは国際オリンピック委員会(IOC)から2020年大会の除外競技に指名され、これを復活させるため世界レスリング界が一致団結して復活を勝ち取りました。ここでも大きな力を発揮してくれたのが沙保里さんでした。集まった復活嘆願署名は約100万人近く。オリンピック3連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞した沙保里さんのネームバリューが、全国民の関心を引きつけました。

 2013年5月、ロシア・サンクトペテルブルグで行われたIOC理事会には、3個のオリンピック金メダルを持って私に同行してくれ、多くのIOC理事に対して、東京オリンピック招致のロビー活動を展開してくれました。その姿勢には心から感謝致しております。

 2014年3月、日本開催のワールドカップ前に最愛の父・栄勝さんを亡くしましたが、生前、「お父さんは『絶対に出ろ』と言っていると思う」と私は言ったので、沙保里さんは出場を決めてくれました。チームを思う沙保里選手の心情に多くの関係者が目頭を熱くしました。本当にありがとう。

2016年リオデジャネイロ・オリンピックのメダリスト。吉田の存在があったらこそ4つの金メダルがあった

 4度目のオリンピックとなった2016年リオデジャネイロ・オリンピックでは、決勝で米国の若手選手に敗れ、残念ながらオリンピック4連覇はなりませんでしたが、レスリング界のだれもが知っている通り、沙保里さんの存在そのものが、日本の女子レスリング金メダル4個獲得という快挙につながったのです。

 同大会の女子代表は、全員が至学館大の後輩。どの選手も強い沙保里さんにあこがれ、練習の姿勢を見習い、実力をつけてきたのです。沙保里さんの存在そのものが金メダルだったのです。

 長い間、日本を支えてくれ、本当に有難う。ご苦労様でした。今後は、自分の描かれている新しい世界でも、今迄と同様に心からの応援を惜しみません。







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