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2019.01.22

【全日本マスターズ選手権・特集】元ベテランズ世界王者を撃破! 海を越えての参戦が実って2連覇のアントニオ・カランドラさん(イタリア)


元ベテランズ世界王者を破って2連覇達成のアントニオ・カランドラさん

 外国選手にも積極的に門戸を開き、国際色も豊かになってきた全日本マスターズ選手権。米国在住でイタリア国籍のアントニオ・カランドラさん(47歳=The Wrestling Family)が昨年に続いて参戦。C(46~50歳)70kg級に出場し、決勝で2014・15年世界ベテランズ選手権優勝の勝目力也さん(Nexus wrestling team Yokosuka)を破って2年連続優勝を果たした。

 昨年9月の世界ベテランズ選手権(マケドニア)にも同級で出場。2回戦でオーストリア選手に敗れて上位進出はならなかった。今後も大会出場を続ける予定で、巻き返しのためにもこの大会の連覇が目標だった。

 元ベテランズ世界王者との決勝は、1ポイントを争う白熱した試合展開へ。勝目さんが2点のリードを奪って終盤に入ったが、カランドラさんの攻撃の圧力のせいか、シングレットをつかんでしまう反則で1失点。激しい闘いとなった。終了間際、勝目さんがそり投げで勝負にいったところをカランドラさんが押さえ込み、7-4で逆転勝ち。2年連続の栄冠を手にした。「日本に来て、レベルの闘い選手と闘って勝てたことは、とても気持ちがいいです」とにっこり。

 勝目さんが世界ベテランズ選手権で2度優勝の実績を持つ選手であることは、試合の数分前に聞いたという。しかし、おじけづくことはなかった。「私はレスリングが大好きです。強い選手と闘うことも大好き。むしろ、頑張ろうというモチベーションになりました」と言う。

選手と同じ気持ちを求めて、自分でも試合に参戦

 母国のイタリアで10歳からレスリングを始め、20歳までフリースタイル57kg級の選手としてやっていた。イタリア・チャンピオンになったことがあり、国際大会での優勝の経験もある。同世代のイタリアの強豪選手と言えば、1996年アトランタ・オリンピックに出場し、優勝候補の一人だった和田貴広・現国士舘大監督を破ったギオバンニ・スキラチがいるが、「ルームメートです」とのこと。

逆転を目指して果敢に攻めたカランドラさん

 選手生活を引退したあと、約15年間、レスリングをすることはなかったが、米国に住むようになった35歳の頃、地元高校の選手の指導を頼まれて再びレスリングの道へ。「よりよいコーチになるためには、選手と同じ気持ちにならないといけないと思い、自分でも試合に出てみようと思いました」と言う。

 米国の男女のオリンピック代表チームのコーチなどを務めた八田忠朗氏とは、じっ懇の間柄。カランドラさんが米国のマスターズの大会で優勝した時、八田氏から冗談まじりに「レベルの高い日本で勝てるかどうか、やってみろ」と言われ、「それなら優勝してやる」と昨年の参戦につながったという。

 住んでいるところはフロリダ州マイアミ。全日本マスターズ連盟の村本健二理事が米大リーグのイチロー選手の大ファンで、フロリダ・マーリンズに所属していたイチロー選手の試合を何度も見に行くうちに知り合ったことも、日本での大会出場を後押ししてくれた。

勝目さんが勝負をかけたそり投げを耐え、押さえ込んだ

 昨年は大会に出場するだけで、ハードスケジュールで帰国した。日本が気に入ったので、今年は観光日を1日とっての来日。「来年は1週間滞在できるようなスケジュールにしたい」と、日本がお気に入りだ。

 現在のイタリアのレスリングといえば、男子フリースタイル74kg級で世界3階級制覇を目指しているフランク・チャミゾが有名。元キューバの選手だが、イタリア国籍の選手として面倒を見ているそうで、リオデジャネイロ・オリンピックにも同伴し、対戦相手のビデオを見て一緒に分析し、対策を練っているという。

 「ひざと骨がある限り、レスリングは続けます」-。自身の完全燃焼とイタリア・レスリングの発展を願い、カランドラさんの挑戦は続く。







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《オリンピック・レスリングNo.62》

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