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2019.01.30

ヤリギン国際大会(ロシア)出場の日本チームが帰国

ヤリギン国際大会でメダルを取った選手たち

 ロシアに遠征していた男子フリースタイルと女子のチームが1月29日、成田空港着の日本航空で帰国した。

 女子は「ヤリギン国際大会」に7選手が参加し、3選手が金メダル、3選手が銀メダルという好成績だった。笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)は「出発前に伝えた攻めるレスリングを、だれもが意識して闘ってくれたように思い、よかったと思います。まだ、やらなければならないことは多いですが、守らずに攻めるレスリングができたことは評価したい」と合格点。

 シニアの国際大会は初めてという選手もメダルを手にし、収穫は多かったようだが、反省と課題もある。それを2月と3月の全日本合宿で伝え、日本全体の問題として取り組みたいという。「課題を克服し、アジア選手権(4月、中国)でいい成績をおさめられるように頑張らせたい」と話した。

 男子フリースタイルは74kg級の保坂健(自衛隊)と86kg級の白井勝太(日大大学院)の2選手が、合宿に参加したあと大会に参加した。湯元進一監督(自衛隊)は「合宿は世界チャンピオンや世界選手権代表が何人もいて、ハイレベルの練習ができた。練習試合もできて有意義だった。選手にとっては実りある合宿参加だったと思う」と振り返った。

 ただ、「あと1日早く参加できれば、練習試合をもう1試合こなせた」と悔やむ。初めての合宿参加なのでやむをえない面があるが、今後は「細かな日程の情報収集もやって参加させたい」と言う。

 大会は、保坂が世界1位の選手、白井が世界2位の選手と初戦で闘う厳しい組み合わせ。メダル獲得はならなかった。「悔しい思いは残ったと思うが、そうそう闘うことのできない相手と闘えたのは、いい経験だったと思う」と話し、今後へつなげることを望んだ。

 合宿に参加したことで外国選手慣れする面はあったそうで、「合宿参加~試合出場というパターンはいいですね」と話した。


 ■女子50kg級優勝・加賀田葵夏(青山学院大=シニアの国際大会で初優勝)「笹山監督から言われた『攻撃を意識したレスリング』が、初戦から全体を通してできたように思います。3試合で無失点というのは、たまたまだとは思いますが、攻めのレスリングができて、相手に攻撃のチャンスを与えなかったから、そうなったのかな、と思います。(決勝の相手はロシアの世界選手権代表)日本では一番手ではない自分が、世界選手権に出る選手に勝てたことは自信になりました」

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 ■女子59kg級・稲垣柚香(愛知・至学館高=決勝で世界5位の選手を破ってシニアで初の国際大会優勝)「結果はうれしいですけど、最後まで攻め切れなかったりで、内容はよくありませんでした。自信にはなったのですが、最後まで攻め切ることをもっと意識してやりたいと思います。次は内容にこだわって優勝したい。今後の階級は未定です。オリンピック階級に変えて挑む可能性もあります」

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 ■女子76kg級・皆川博恵(クリナップ=2015年アジア選手権以来の国際大会優勝)「試合前はアタックを多くしようと思っていましたが、試合では考えてしまって攻めあぐねた面もありました。世界選手権ではない国際大会で積極的に試していかないと、よくなっていかない。反省点です。決勝の相手は一昨年の世界2位ですけど、戦績は五分でしたので、勝てると思って臨みました。トルコ(ヤセミン・アダー=世界2位)や中国(周倩=アジア大会優勝)はもっと自分から攻めてきます。このあたりの対策をしないとならない。次はアジア選手権になると思います。中国に勝って世界選手権につなげたい」

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 ■女子55kg級2位・谷山菜緒(法大=同じロシア選手に2連敗して銀メダル)「決勝は自分のやりたかったことが何もできず、悔しかったです。予選リーグで闘った相手ですが、その時はタックルに入れました。一回闘ったことで、変に構えてしまって、やりたいことができないままポイントを取られてしまいました。(相手は世界ジュニア選手権5位)このくらいの選手に勝たないと、世界では勝てないと思います。勝った試合からは、外国選手にも片足タックルを取れたり、タックルを切れたりして自信になりました。銀メダルでしたけど、今後につながる成績でした」

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 ■女子65kg級2位・榎本美鈴(環太平洋大=世界選手権代表に敗れて銀メダル)「決勝で負けてしまい、課題が見つかって次につながる内容でした。銀メダルを取れた自信ではなく、悔しさが今後につながると思います。すべて自分が攻めての失点でした。タックルに入ってからの処理が今後の課題だと思います。勝った2試合を含め、大会前の目標だった『攻める』というレスリングはできたかな、とは思います。次は優勝できるように頑張りたいと思います」

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 ■女子72kg級2位・鏡優翔(JWA/東京・帝京高)「ユース・オリンピックで負けたキューバの選手に勝てたことはうれしかったのですが、決勝で負けてしまい、悔しかった。(68kg級世界3位の)強い選手ということは知っていましたが、負けたことは悔しいです。先に展開をつくられ、自分は細かい処理ができなかったことが敗因です。ただ、キューバ選手にリベンジできたことを含めて収穫は多く、シニアでやっていく自信めいたものがつきました。すぐクリッパン国際大会(スウェーデン)がありますので、優勝したいと思います」

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 ■68kg級5位・渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ=3位決定戦のラスト数秒で逆転負け「最後は、気を抜いたというより、力が足りなかったです。タックルにいかずに守るやり方もありましたが、攻撃が中途半端でした。全日本選手権は体調がよくて自分の動きができましたが、今回は今ひとつで、ベストではなかったです。このあたりが悔しいです。(復帰して1年経っていないので)これからです」







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