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2019.02.25

【2019年ハンガリー・GP特集】出場選手の声/最終日

(2019年2月24日、ハンガリー・ギョール)


約1年ぶりに国際大会のメダルを手にした下山田培(警視庁)

 ■67kg級3位・下山田培(警視庁=同門対決の3位決定戦に勝ち、昨年2月のアジア選手権以来のメダル獲得)「久しぶりの国際大会のメダルなので、うれしいのですが、日本人対決が2試合…。海外の選手に勝ってのメダルがほしかった、というのが本音です。(ウクライナ2選手との試合は)リフトするべきところで上げられなかった。取るべきところでしっかり取らないとならない。

 ただ、このメダルをきっかけに、6月の全日本選抜選手権までいいムードをつくりたい。(高橋)昭五は今回、調子悪かったんじゃないでしょうか。6月には仕上げてくるでしょうから、改善点を修正して、しっかり勝てるようにしたい。(過去2戦2勝の柳漢壽=韓国=が優勝)アジア大会でも優勝しているし、勝つべきところではしっかり勝つ選手。そういうところを見習いたい。ブルガリアの大会では、2kgオーバー計量の試合で、闘う相手も重たいと思うけど、きょうの試合でやってしまったミスを減らし、いい試合をやりたい」


 ■67kg級5位・高橋昭五(警視庁=同門対決の3位決定戦に敗れ、メダルを逃す)「準決勝の相手は日本選手2人(遠藤功章、下山田培)を破って上がってきた選手。自分が日本最後の砦(とりで)という気持ちで闘った。でも、どこも極まっていないのに技をかけて自爆して負けてしまい、情けない試合だった。最初のグラウンドの防御は守れていただけに、しょうもないミスでやられてしまい、本当に情けない。

 そのショックが尾を引いて、(2時間後の)3位決定戦は気持ちが盛り上がらないまま臨んでしまった。(下山田とは)どうせ次の全日本選抜選手権で闘うんだから、といった気持ち。こうした気持ちになってしまうのは、三流選手なんだろうな、と思います。1日で決勝までをやる場合は、こういうケースもあるので、次はこうならないようにしたい。ブルガリアでは気持ちを切り替え、優勝目指して頑張りたい」


 ■67kg級・遠藤功章(日体大=67kg級として初の国際大会、2連敗で厳しい洗礼を受ける)「63kg級とはパワーが違います。先にパッシブを取れて、グラウンドで上げるところまではできても、そこから投げることができなかった。分かってはいましたが、もっとしっかり自分の体を作らなければならないことを感じました。(下山田培先輩とは)以前もやったことがありますが、ちょっとは追いつけているかな、という感じはあります。

 次のブルガリアの大会でも、同じことをやっているようでは進歩がないので、自分の形で闘うことを目指し、確立した闘いをやりたい。(67kg級世界王者アルテム・スルコフ=ロシア=が出場予定で)去年の世界選手権では63kg級の世界チャンピオンとやった。今度は67kg級の世界チャンピオンとやって、差がどのくらいあるか知りたい」


 ■77kg級・櫻庭功大(拓大=シニア初の国際大会、2017年世界王者に善戦するなどして7位入賞)「最後の試合はローリングを一気にいかれてしまった。力がすごかった。力の強い選手のローリングでも守れるようにしたい。課題点です。(地元びいきとも思える判定もあったが)昔から地元びいき判定はあったわけで、負けは負けとして認め、見つめ直して頑張っていきたい。

 (2回戦で2017年世界王者と対戦)構えが固く、基本がしっかりしていると感じました。ただ、圧倒的に負けた試合ではなかった。固い構えを崩すことができれば、もっといい試合ができるのかな、と思った。シニア初の国際大会だったけれど、自分の力を思い切って出すことを考えた。まずまず出せたとは思うけど、あと一歩も二歩も及ばないのが現実。しっかりやりたい。このあとのブルガリアの大会では、ぜひロシアの選手と試合や練習をやってみたい。いい経験になると思う」


 ■77kg級・小路直頌(自衛隊=初の全日本遠征参加も、2回戦敗退)「スタンド戦は国内の闘いとそんなに変わりはなかった。やはりグラウンドですね、相手の瞬発力に対抗できず、上げられてしまいました。日本選手相手の感覚で(体を)ずらして守ったのですが、それで上げられてしまいました。課題はそこです。今回の経験は、今後の強化に役立ちます。

 自分の試合以外もよく見ていましたが、ヨーロッパの選手はアジアの選手に比べて瞬発力がすごいと思いました。それに対応できるようにしないとならない。日本選手相手の練習だけをやっていたら、次も今回と同じような結果になる。海外を意識した練習をしないと勝てない。ブルガリアでは、スタンドでテクニカルポイントを取ることと、グラウンドの防御を意識して闘いたい」


 ■87kg級・角雅人(自衛隊=敗者復活2回戦で2017年U23世界王者に敗れて3位決定戦進出ならず)「ポイントを取られ、取り返せないのが悪い。自分からポイントを取る流れをつくるのがうまくないので、その弱点がもろに出てしまった。リードされてがっちり守られると、それを崩すのが苦手なので、先にリードしなければならないのに、それができなかった。そこが課題です。

 2回戦のロリンツ(ハンガリー=昨年優勝)相手にもスタンド戦では調子よく、行ける、という手ごたえも感じた。それだけに、最初にポイントを取ることが必要です。ただ、リードされたら勝てません、では話にならない。そこを徹底的に練習していかないと、オリンピックの『オ』の字も見えてこない。ブルガリアでは、強い選手と闘いたい」


 ■87kg級・鶴田峻大(自衛隊=昨年のU23世界選手権5位。初戦で欧州3位の選手に2-2で惜敗)「全日本選手権が終わってからの課題ができていなかった。グラウンドで攻撃できる場面をつくれているのに、ポイントを取れない。グラウンドの得点能力が足りない。グラウンドの攻撃の復習をしっかりやりたい。

 U23とシニアの違いもあると思いますが、階級を87kg級に上げて初めての国際大会なので、その差もあったと思います。87kg級では体が小さいので、大きくすることが必要だと思いました。ただ、87kg級のだいたいの感じはつかめました。目標が見えてきたというか、次につなげていきたい。ブルガリアの大会では、グラウンドでポイントを取れるようにしたい」


 ■130kg級・園田新(ALSOK=ハンガリーへの単独武者修行中に日本チームと合流して出場も、初戦敗退)「課題のグラウンドがまだ全然できていない。スタンド戦はけっこうできていたので、最初のグラウンドを守り切っていれば、勝機はあったと思う。グラウンドが引き続きの課題。こちらにいる3ヶ月間でしっかりやりたい。

 ハンガリーでは、きょうの相手くらいの体の大きさの練習相手が何人もいます。まだ怖さがありますが、その怖さをなくすことが、ローリングを守るために必要なことだと思います。ヨーロッパ選手権まではハンガリーのナショナルチームと同じ練習予定で、クロアチア遠征にも同行させてもらいます。しっかりやりたい」







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