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2019.02.26

【2019年ハンガリーGP・特集】世界の63kg級でも通じる実力を示し、今週末は世界王者へ挑戦!…男子グレコローマン63kg級・太田忍(ALSOK)


昨秋の世界選手権開催国ハンガリーで金メダル獲得の太田忍(ALSOK)

 【ギョール(ハンガリー)、文・撮影=樋口郁夫】「海外へ行って減量に気を遣っていては意味がない」として、1階級上の63kg級に出場した太田忍(ALSOK)が、4試合を勝ち抜いて世界レスリング連盟(UWW)のランキング大会「ハンガリー・グランプリ」を制した。

 2回戦で昨年の欧州選手権63kg級2位のスティグ・アンドレ・ベルゲ(ノルウェー=2016年リオデジャネイロ・オリンピック59kg級3位)を6-1で、決勝は昨年の世界選手権63kg級5位の中国選手を6-0で撃破。得意技のがぶり返しも随所で決まり、世界の63kg級でも通用する実力を見せての優勝だった。

 しかし、優勝後の太田の第一声は「1回戦から体が動かず、何度も差された…。よくない内容でした」。不満の残る内容だったという。確かに1回戦は一時0-3とリードを奪われ、第2ピリオドのラスト1分を切った段階でも1-3と劣勢。あわや1回戦敗退か、とも思われた内容だった。しかし、ここでがぶり返しを決めて逆転。リードされた終盤でも焦ることなく逆転できるのは、地力があるからと言えよう。

1-3と劣勢だった1回戦、ラスト1分を切って、がぶり返しで勝負をかけた

 太田は、第2ピリオド開始直後のパーテールポジションの攻撃で立たれてしまって(がぶり返し失敗)無得点だったことを反省材料として挙げた。「最後、スタンドからのがぶり返しが決まりましたが(4点)、すっぽ抜けたら0点で、もう逆転できないケースでした。ああいう展開にならないようにしないと…」。

 終盤に逆転できるのは、それはそれで実力のひとつだが、やり直しのきかない勝負の世界では、できれば避けたいこと。そんな思いがこめられた反省だった。その分、決勝は序盤にテークダウンを決め、2度のがぶり返しで6-0へ。早々と試合の主導権を握り、余裕をもって闘えたように見えた。

 しかし、これも不満の残る内容だったという。「(がぶり返しを)もう1回決めればテクニカルフォール勝ちだったのに、できなかった。このあたりをしっかりしないと、相手がもっと強い選手だったら、勝てなかった。もう1回転しなければならない展開でした」。反省というより、「どん欲」と言うべき姿勢ではないかと思うが、取れる時にしっかり取ることが重要であることは言うまでもない。

優勝は当然ゆえ内容を重視、傑出している太田忍の実力

 こうした“不満”が出てくるのは、「出場メンバーを見て、負ける相手はいなかったし、普通にやれば優勝できると思っていた」と、勝つことではなく内容にこだわっていたからだ。1階級上の強豪を相手に「優勝は当然」と思うのだから、太田の実力は傑出していると言える。

テクニカルフォールはできなかったが、決勝は終始攻めた

 この勢いをもってブルガリアへ移動し、昨年の世界チャンピオン、ステパン・マリャニャン(ロシア)らの強豪との対戦が予想される「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(28日~3月3日)に挑む。

 「(ロシアが出てくると)聞いた時から、世界チャンピオンとやりたい、という気持ちが強かったです。ここで本当の自分の力が試される」と意気込む一方、63kgまで落とした自分に対し、相手は減量が少ないので(注=この大会はリミット計量であり、ブルガリアの大会は2kgオーバーの65kgで計量する)、条件的に厳しいことは承知している。

 それでも「勝たなければいけないですよね。負けたくない」と話し、数日間だがしっかり食べて体重と体力を戻し、65kgで闘える体をつくって臨みたいという。「今回のような内容なら、厳しい闘いになると思うので、しっかり修正したい」という技術・戦術面での反省とともに、太田が1階級上の世界王者に挑む!







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