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2019.03.06

男子グレコローマンチームが欧州遠征から帰国


 ハンガリーとブルガリアに遠征していた男子グレコローマン・チームが3月5日、羽田空港着の日本航空で帰国した。63kg級に出場した太田忍(ALSOK)がハンガリー・グランプリで金メダル、ブルガリアでのダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会で銀メダルを獲得するなど、ある程度の結果は出たものの、67kg級以上の階級は引き続きの強化が必要な結果だった。

ブルガリアの大会でメダルを獲得した太田忍(左=ALSOK)と角雅人(自衛隊)

 笹本睦監督(日本協会アシスタントコーチ)は「グラウンドのデフェンス強化を継続してやってきているけど、選手には甘さがある。『日本よりも(技の仕掛けが)速い』などの声があり、意識を高めないとならない」と言う。スタンド戦に関しては、かなりの強豪が相手でも負けていなかったというから、グラウンドの強化の必要性をいっそう感じた様子。「返されても2点で抑えればいいのに、2回、3回と連続で返されていた」との反省があった。

 太田もブルガリアでの大会の決勝では、世界王者のステパン・マリャニャン(ロシア)相手に得意のがぶり返しで3-0とリードしながら、そのあとローリングで5回転されてしまった。「ローリングが強い、ということは分かっていたはずだが、心のどこかで『大丈夫』との思いがあったと思う。完敗というより、なめていた部分があっただけ」と分析する。「意識を高く持たせたい」と話し、気持ちの持ちようで克服できる差だとみている。

 主に重量級を見ている鶴巻宰コーチ(自衛隊)は「重量級に関してはスタンドもグラウンドも、両方課題です。スタンドでは押し切れないところもあったので、引き続き双方の強化をしていきたい」と言う。

 その中で、87kg級の角雅人(自衛隊)がブルガリアの大会で銀メダルを取った。「決勝では最初にポイントを取られ、ばたばたしてしまった」と厳しく話す一方、初戦でアジア大会3位のカザフスタン選手を破ったことで、「アジアの中では、いい位置にいっている」と評価。「今の位置をキープするのではなく、さらに上に行かせたい」と言う。

 2月10日からハンガリーで単独修行に入っている130kg級の園田新(ALSOK)については、「以前より当たりがしっかりできている。多くの外国選手と肌を合わせている成果が見えた。慣れは大事。4月末まで多くの選手と練習をこなしてほしい」と期待した。

63kg級世界3位に圧勝で、ちょっぴり笑顔の太田忍(ALSOK)

 2大会でメダルを取った太田は、最後の試合がテクニカルフォールによる黒星ということで表情に明るさはなく、「相手が強いわけでもないのに勝てなかったのは、今後の課題」と話した。最初のがぶり返しが決まるまでは、「勝てる」という気持ちだったという。体を入れ替えられてから受けてしまったローリングは、クラッチの仕方などがこれまで受けたことのないような横崩し。「切り方が分からなかった」と、抜け出すことができなかった。

63kg級世界王者ステパン・マリャニャン(青=ロシア)の“ローリング地獄”から抜け出せなかった太田忍=撮影:UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子)

 「試合後に(笹本監督から)切り方を教えてもらって練習しました。試合前から何となく聞いてはいましたが…。グラウンドは返らないという自信はあったけど、知らない技もあった。いろんな防御方法をもっと知らないとならない」と話し、それを知ったことが「遠征の収穫です」と言う。

 準決勝でテクニカルフォール勝ちしたトルコ選手は昨年の世界選手権3位の選手。そのことは知らなかったそうで、「負けん気が強く、頭突きや指折りもやってくるラフな選手。63kg級の3位ですか? じゃあ、まあまあできた、ということなんですかね」と話し、この時はちょっぴり笑顔。

 87kg級の角は、ブルガリアの大会で銀メダルを取り、あらためて重量級期待の一番手であることを証明した。「決勝に行けて強い選手(2017年80kg級世界王者)と闘えたことはよかったのですが、内容がよくなかった。ポイントを取られても、そこで押さえ、立て直すことができない」と、リードされても粘る展開を目指すことを今後の課題に挙げる。

 「優勝以外は1回戦負けと一緒」というのが持論。一方で、コンスタントにメダルを取っていくことが最後に勝つために必要とも思っており、「メダルを取れたことは、とりあえずよかったです」とも言う。次の闘いは4月のアジア選手権(中国)。「去年2位でしたので、それ以上となると優勝しかありません」ときっぱり。







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