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2019.04.01

【2019年全国高校選抜大会・特集】快勝続きで3連覇達成、すでに“伝統”がモチベーションか?…千葉・日体大柏


(文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)

胴上げされながら3本指立てた大澤友博

 3年前(2016年)のこの大会でベスト8に終わったあと、同年インターハイから全国制覇を続けている日体大柏(千葉)が、今年の全国高校選抜大会も快勝続きで優勝した。昨年、いわゆる“第1期生”が抜けて新しいチームになったが、その2年目も春夏を制覇しそうな勢いを見せた。

 胴上げは固辞することもある大澤友博監督。昨年のインターハイでは選手の熱気に動かされて応じた。この大会でも選手のリクエストを断り切れず、円陣の中央へ引っ張られ、その体が宙を舞った。右手には3本の指が立っていて、「3連覇」をアピール。1度の優勝なら“まぐれ”の可能性もあるが、V3達成に、今後のしっかりした手応えを感じた証拠と考えてもいいのではないか。

 優勝談話は、第1セコンドを務めた森下史崇コーチへバトンタッチ。同コーチは、準決勝と決勝をともに7-0で快勝した内容に、「危ない場面もあり、気が抜けない試合もあったけれど、なんとか優勝できました」と、ホッとした表情。

選手の試合を見つめる大澤監督(右)と森下史崇コーチ=撮影・樋口郁夫

 2月の関東予選では、自由ヶ丘学園(東京)に51kg級から3連敗し、最後は4-3で勝ったものの、周囲を冷や冷やさせる内容もあっての優勝だったが、今大会の自由ヶ丘学園戦は5-2での勝利。2月に6-1で勝った鹿島学園(茨城)には7-0で勝ち、ともに差を広げた結果を残した。

 森下コーチは「試合の流れもあったでしょうけど…」と謙遜する一方、「この2ヶ月間、質・量ともにしっかりやってきた成果?」との問いかけに、「そうですね。やってきたことが出たと思います」ときっぱり。「接戦で落としていたところを勝つことができるようになりました」と振り返った。

 昨年はリニューアルされたチームでの優勝、そして春夏制覇だった。今年は、そのチームの2年目。ある意味では“チャレンジャー”だったのが、今年は“守る立場”。モチベーションの持ち方が大変な年ともなろう。森下コーチは「油断せずにやっていこう、と常に言っています」と話し、心のすきができないよう細心の注意を払ってインターハイへ向かう。

負けた試合でも「ほぼ勝ち試合」、流れが途切れなかった自由ヶ丘学園戦

チームを支える山倉孝介主将

 65kg級の山倉孝介主将は、自由ヶ丘学園戦でチームスコア1-2とされたあとの試合で勝ち、試合の流れを変える責任を果たした。関東予選での自由ヶ丘戦でも、3連敗のあと白星をマークしたのが山倉主将。チームのリーダーとして、立派にその役目をこなしたと言える。

 「キャプテンらしいことができたかな」と振り返る一方、「51kg級が勝って流れをつくり、55、60kg級で負けはしましたが、ほぼ勝ち試合。いい流れで(自分に)来ましたから」と、前の3試合に出場した選手に感謝の気持ちを表した。

 「自分達が後輩を引っ張っていかなければならない、という気持ちでやってきました。日体大柏の伝統を受け継いでいかなければなりません」とも。創部5年目を迎えるにあたって、すでに“伝統”という言葉-。国語的に正しいかどうかは分からないが、勝ち続けることで不滅の伝統につなげたい気持ちとして考えれば、ここに大きなモチベーションがあると言えよう。

「支えていただいた先生方や保護者の皆さんにも、恩返しできたかな、と思いました」。“伝統樹立”への気持ちと保護者の支援によって、心のすきを撃退したいところ。インターハイまでの進化が楽しみだ。







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