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2019.04.18

【特集】「日本は重量級でも勝てることを証明したい」…女子72kg級・鏡優翔(JWA/東京・帝京高)

(文=布施鋼治)

鏡優翔(JWF/東京・帝京高)

 「目標は優勝することです。アジア選手権(4月23~28日、中国・西安)で結果を残して、日本は重量級でも勝てることを証明したい」

 アジア選手権には初出場ながら、女子72㎏級代表の鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は闘志をみなぎらせる。「アジア圏の選手は最初にガッと来るけど、だんだんばててくる傾向がある。後半追い上げてババッと攻撃して、最後は自分が勝ち名乗りを受けるようにしたい」

 持ち味は小学校1年生の時からたたき込まれた攻めのレスリング。中でも、タックルには自信を持つ。「崩しで左右に動けて、タックルもバシッと決まった時には調子がいいと思います」

昨年12月、17歳で全日本チャンピオンに輝いた鏡優翔=撮影・矢吹建夫

 すでにマークしている国もある。ここ数年、重量級では目立った活躍を見せている中国とモンゴルだ。中国からは今年2月のクリッパン国際大会(スウェーデン)準決勝で負けたヤン・ジュジュが出てくると予想する。

 「ヤン選手はタックルで脚をつかんだあとの引っかけが強く、絶対に離さないところがある。だから、今は足を触らせないことを重点的に練習しています」

 一方、モンゴルからは今年のヤリギン国際大会(ロシア)の2回戦で闘ったナサンブルマー・オチルバトが出てくると見こしている。「オチルバトは(昨年の)世界選手権2位の選手。ヤリギン国際大会ではフォール勝ちすることができたけど、油断はできない。対策も練ってくるはず。それでも勝ち切れるようにしたい」

強くなっている実感は「あまりない」…その理由は?

 4月10日、東京・味の素トレーニングセンターで行われた公開練習では、76㎏級代表の皆川博恵(クリナップ)に積極的にぶつかっていく姿が印象的だった。「皆川選手は重量級の中でもスピードがあって組み手もうまい。自分にはまだまだ足りないところがいっぱいあることを気づかせてくれるので、もっと頑張らなければいけないと思っています」

全日本合宿で皆川博恵(クリナップ)と練習を重ねる鏡優翔

 公開練習の合同補強トレでは、軽量級選手に交じり、ロープ昇りに励んでいた。男子も含め、この手の練習を苦手とする重量級選手は多いが、鏡はその範疇に当てはまらない。この階級では際立って均整のとれた肉体を持ち合わせているせいだろうか。

 ロープ昇りについて聞くと、鏡は積極的に挑んでいることを打ち明けた。「自分の体重を引けなかったら相手を引くこともできない。そう思って、最近は結構ロープ昇りは頑張るようにしています。昔は1~2本しかできなかったけど、いまは6~7本できるようになりました。最終的には10本を目指して強化しています」

 今年4月、鏡は高校3年生に進級した。昨年12月には高校2年生で全日本選手権初優勝を果たしているが、強くなっている実感はあまりないという。その理由を聞くと、意外な答えが返ってきた。「もっともっと強くなりたいという思いが強くて…。オリンピックに出るという目標を達成するまでは満足できません」-。アジア選手権を最後に、オリンピック階級の76㎏級に転向することを決めている。







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