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2019.04.29

ヨーロッパ単独修行の園田新(ALSOK)が約2ヶ月半ぶりに帰国


約2ヶ月半の修行を終えて帰国した園田新(ALSOK)

 2月10日にハンガリーへの単独修行に出発した男子グレコローマン130kg級の園田新(ALSOK)が4月28日、羽田空港に帰国した。ロストバッゲージに遭い(ドイツ・フランクフルトで積み残されたことが判明)、手荷物1個という状況でゲートを出てきた園田は、体重を減らすこともなく、「100パーセント強くなっている、と言い切れます」と自信を見せた

 現地へ行ってからの最初の2週間はハンガリー・ブダペストで国際合宿。ここでは欧州選手以外、米国やチリ(元キューバ)の選手も参加していたという。そのあと、ハンガリーGP(ジェール)、ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会(ブルガリア)に出場。再びブダペストでハンガリーのナショナルチームの練習に参加。

 そのあと、クロアチアの山の中で合宿練習。「スキー場みたいなところを登る練習もあり、きつかったですね」と言う。最後はブダペストに戻って練習を続けた。1週間早く切り上げれば中国でのアジア選手権に参加することは可能だったが、「受け入れてくれるぎりぎりまで練習したい」という気持ちのもと、アジア選手権出場よりグレコローマンの本場での練習を選んだ。

遠征中に出場したハンガリー・グランプリ

 「アジア選手権に出ない、というのも、ある意味ではわがままかもしれません。認めていただいた西口(茂樹)本部長や松本(慎吾)強化委員長に感謝したい。出場しなかった意味をしっかり考えて練習していました」と言う。練習時間は日本より短い。しかし、日本の半分の練習時間であっても、落ちる体重の量は同じくらいだそうで(約3kg)、中身の濃さがうかがえる。

 そうした状況と覚悟の下で練習を積み、スタンドでは押し負けることが少なくなり、頭を落とされなくなったという。グラウンドも最初は簡単に返されていたが、ブルガリアでの試合が終わる頃には、かなりこらえられるようになっていた。最後は「ハンガリーの130kg級の選手に、勝つことはないにしても、負けることもない状況にまでもっていけた。自信はつきました」と言う。

頼れるのは自分だけの状況下で、「精神的には強くなった」

 クロアチアへの移動はバス。7時間くらいかかるそうだが、「ボクは乗っているだけでしたので」と、さほど苦にはらなかったという。「選手が運転して行くんです。日本では考えられないことですよね」とのこと。

遠征中の練習(本人のフェイスブックより)

 チームでの遠征では、移動、ホテルのチェックインなど、すべてがコーチ任せだが、今回はすべて自分でやらなければならなかった。コミュニケーションは、スマホの翻訳サイトとフェイスブックのメッセンジャーを活用した。電話しか手段がない時代に比べれば楽かもしれないが、頼れるのは自分だけという状況に変わりはない。

 単独ならではの苦労も味わったが、「普通なら経験できないことを経験でき、どうしていいか分からない不安との闘いも、1人で海外へ行くことで得られる収穫かな、と思います」と言う。その言葉通り、一番の成長できたこととして「一人でやっていけるんだな、と思えたこと」を挙げた。

 これまでは、不安もあって、単独修行の気持ちはあっても踏み出せない部分もあったようだが、「何度も行っているハンガリーではなく、他の国にも行ってみたい、という気持ちになりました。精神的には強くなったと思います」と言う。

 このあと、明治杯全日本選抜選手権(6月13~16日、東京・駒沢体育館)を経て、7月に全日本チームでの欧州遠征が予定されている。そこでの国際大会で成果を試すことになる。一転して練習相手が不足する状況になるが、「体力をつけ、レスリングは今の状態を維持していきたい」と話した。

 ゴールデンウイークは母校の拓大とともに自衛隊の練習に加わり、日本での再スタートを切る。







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《オリンピック・レスリングNo.62》

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