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2019.05.02

男子フリースタイルの全日本チームが味の素トレセン・自衛隊で合宿スタート

アジア選手権の余韻もさめやらぬ中、合宿をスタートした全日本チーム

 アジア選手権(中国・西安)から帰国して5日後の4月30日、男子フリースタイルの全日本チームが東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。マットワークは自衛隊に赴き、自衛隊、山梨学院大、拓大、大東大、青山学院大も加わって大人数での練習をスタートした。

 令和最初の日となった5月1日は、山梨学院大の監督を務める日本協会・高田裕司専務理事も顔を見せ、選手を激励した。

 井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「鉄は熱いうちに打て、です。アジア選手権の厳しい結果をすぐに改善したい。各自の課題克服へ向けて、体で覚えなければならない」と、疲れも残っていることが予想される時期での合宿実施を説明する。

自衛隊のほか、4大学が加わっての合同練習

 味の素トレーニングセンターは最高の練習環境だが、いつもそこだと、どうしてもマンネリの気持ちが出てくるもの。時に環境を変えて汗を流すことも必要で、「味の素トレーニングセンターのありがたみを感じてもらいたい」とも話した。多くの大学からの参加を受け入れることで、多くのタイプの選手と練習できるメリットもある。

 アジア選手権全体として感じたのは、相手をつかんだあと、後手になるケースが目についたこと。「そのため逆にキャッチされたり、返されたりされることが多かった。先に、先にと攻めなければならない。相手を崩して、自分の有利な体勢を早くつくることが必要」と言う。

 86kg級では、早くもロシアからキルギスに国籍を変えた選手がいて、銀メダルを取っている。“現在は視野にいない選手”との闘いも今後の課題となるが、同委員長は「想定済みです。国内3番手の選手が(村山貴裕=自衛隊)がけっこうポイントを取っていた…」と話し、ロシアからの“国籍離脱選手”は「恐れるに足らず」と言いたげ。

ライバルの優勝にも、焦りは全くなし…乙黒拓斗(山梨学院大)

 ひざにばい菌が入ってしまい、3月のワールドカップ(ロシア)に続いてアジア選手権も棄権した65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)も練習に参加。「ひざの状態は問題なく、調子はいい」と回復ぶりを説明した。アジア選手権では、昨年の世界選手権決勝で闘ったプニア・バジラン(インド)が優勝した。バジランは3月のブルガリアでの国際大会でも優勝するなど好調。

マットワークに復帰した乙黒拓斗(山梨学院大)

 乙黒は「強化しているとは思いますし、勝っているのを見て、『すごいな』とは思います。でも、人それぞれに強化のやり方があります。自分は試合を続けるタイプではない。1試合を大事にして闘うタイプ。焦りとか、『やばい』という気持ちはありません」と言う。

 「マイペースの性格?」との問いに、「マイペースというより、自分のスタイルというか、試合を多くこなすのは好きではありません」との答。バジランが優勝したことで、世界レスリング連盟(UWW)のランキングでは自分を飛び越えて1位になるが、「(世界選手権で勝つには)結局は当たるんです。第1シードでも第2シードでも変わらないです」と、気持ちはぶれていない。

 6月の明治杯全日本選抜選手権の前に、5月13日(月)からの東日本学生リーグ戦(東京・駒沢体育館)に何試合か出場することになりそう。「出ることになったら、集中してやりたい」と話した。

 合宿は4日まで。その後は各所属での練習を積み、明治杯全日本選抜選手権、階級を変える選手は5月26日の予選会に臨む。

※本合宿は競技力向上事業の助成を受けています。


▲巻き返しを目指す57kg級の高橋侑希(ALSOK)

▲青山学院大から初めて自衛隊に進んだ61kg級全日本王者の藤田雄大







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