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2019.05.08

【特集】西日本対決を制してJOC杯優勝! 世界へ挑む…男子グレコローマン72kg級・菅原魁一(日本文理大)


(文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)

世界ジュニア選手権への出場を勝ち取った菅原魁一(日本文理大)と後藤秀樹監督

 4月27~28日に神奈川・横浜文化体育館で行われたJOCジュニアオリンピックカップ。大会規模の適正化のため、男子のみの大会になった最初の大会で、両スタイルを通じて唯一、西日本の大学選手同士が決勝を争ったのがグレコローマン72kg級。菅原魁一(日本文理大)が、世界カデット選手権出場の経験もある古川裕貴(九州共立大)を5-0で破り、同大学のグレコローマンとして9年ぶり3人目のチャンピオンに輝いた。

 「うれしいです。ふだんから鍛えてもらっている監督のほか、一緒にやっている先輩、同期、後輩のおかげです」。初の全国一というより、取材に戸惑いの表情を浮かべながら、チームの一致団結で取った金メダルであることを強調。監督から重点的に指導されている差しの技術を、「練習どおりにできたこと」が勝因だったと振り返る。

 表彰台の一番高い所に登った感想は「まだ優勝の実感が湧かないんですが…」。それでも、「悔しい思いもしてきましたので、優勝できてよかったです。ずっと日本代表になりたい、という気持ちを持っていました」ときっぱり。

 この階級はずば抜けた選手はいなかったものの、決勝で闘った古川だけでなく、準決勝の相手の谷口空良(青山学院大)も世界カデット選手権の出場経験を持つなど、実績のある選手の名前があった。「弱気になった部分もありました」と言う。それを乗り越えての優勝。西日本対決となった決勝は、「このあと(6月の)新人戦でも闘うでしょうし、負けたくなかった」と、意地を出しての勝利だった。

グレコローマン王国・愛媛県で基礎を学ぶ

 柔道を経て、愛媛・八幡浜工高(栗本秀樹監督)へ進んでからレスリングに取り組んだ。キッズ・レスリングの全盛期、ご多聞にもれず、1・2年生の間は全国レベルで成績を出すことができなかったが、3年生の最後の国体で2位に躍進。「ちょっとずつ伸びてきた感じがありました」と、大学へ進んでもレスリングを続けることを決め、よく練習に行っていた日本文理大からの誘いを受けた。昨秋の西日本学生選手権2位を経て、2年目にして期待に応える成績を挙げた。

西日本でのライバル選手を相手に決勝で闘う菅原

 後藤秀樹監督は「(日本文理大から)久しぶりの優勝ということもありますが、こうした大きな大会で優勝できたことは、本当にうれしいです」と興奮さめやらぬ表情。八幡浜市と日本文理大のある大分市は、豊予海峡をはさんでフェリーがあり、片道70分で行ける。愛媛国体を控えた八幡浜工高がよく練習に来ていて、高校時代から練習もしっかり見ていた選手。

 全国一の実績はなかったが、「体力があり、真面目で一生懸命にやるところがあった」というのがスカウトした理由だという。「昔から強かった選手。ボクが強くしたわけではないのです…」との謙遜も忘れなかったが、「こういう真面目な選手が優勝したことは、チームにとっても大きいです」と、チームへの波及効果も期待する。

 日本文理大は2011年春季を最後に西日本学生リーグ戦での優勝から遠ざかり、その間には二部リーグ落ちも経験。どん底を抜けて、昨年の秋季リーグ戦では2位に浮上した。菅原の優勝が起爆剤となり、今月18日(土)・19日(日)のリーグ戦でも期待がもてそうだ。

 菅原は「東日本の選手にも勝てる選手になりたい」と今後の希望を話す。そのためには、「(今大会で)ばてて何もできなくなる試合もあった。練習の質をあげ、体力をつける練習をやりたい」と言う。

 今夏は、世界ジュニア選手権が8月12日(月)~18日(日)にエストニア・タリンで行われ、全日本学生選手権が20日(火)~23日(金)の日程。ともに詳細スケジュールが発表されておらず、全日本学生選手権への参加は見送らなければならない可能性もあるが、10月の全日本大学グレコローマン選手権など、打倒東日本に挑むチャンスはある。日本文理大が、今年の西日本大学の台風の目となるか。







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