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2019.05.18

フィンランドでの国際合宿に参加していた女子5選手が帰国

フィンランドから帰国した女子選手

 フィンランド・バーサで行われた重量級・国際合宿に参加していた女子5選手が5月17日、成田空港に帰国した。

 合宿には地元のフィンランドのほか、スウェーデン、エストニア、ロシア、チェコ、ポーランド、フランス、ハンガリー、カザフスタン、キルギス、カナダ、オーストリア、英国、ニュージーランド、ナウル、スペイン、日本の17ヶ国から32選手が参加。

 2012年ロンドン・オリンピック72kg級優勝のナタリア・ボロビエワ(ロシア)、2016年同76kg級優勝のエリカ・ウィーブ(カナダ)の2人のオリンピック・チャンピオンも参加し、68kg級以上(65kg級の選手も数名参加)に特化した練習に汗を流した。

合宿に参加した選手たち=チーム提供

 笹山秀雄監督(自衛隊=女子強化委員長)は「オリンピック・チャンピオンを含め、世界で1位、2位になったことのある選手が多く参加していて、いい練習になった」と振り返る。国内での練習では、手の内を知り合っていたり、新たに手の内を知られたくないため、お互いに攻撃しない(できない)ことがよく見られるが、今回は外国選手相手に積極的に攻め、自分から練習相手を求める姿勢が随所に見られたという。

 「重量級に特化」「世界17ヶ国から参加」だからといって、特殊な練習をしたわけではない。技術練習より試合形式の実戦練習が多く、スパーリングは3分通しでやることより、スタンド、グラウンドとも短いスパーリングを数多くやることが多かったという。いろんなタイプの選手を相手にすることで、同監督は「どうやったらいいかなど、考えて練習をしていたと思う」と話し、選手が創意工夫をもって練習に取り組んでくれたことがうれしそう。

2人のオリンピック・チャンピオンに挑んだ皆川博恵(クリナップ)

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「貴重な合宿でした。背が高い選手、パワーのある選手、荒々しく来る選手などを相手に、どう勝ちにつなげるかの練習になった。(外国選手の)圧力に押されることも多かったが、課題が明確に分かったと思う」と合宿の効果を話す。

 参加選手は圧倒的に76kg級の選手が多かったという。同級で強い米国、中国、トルコは参加しておらず、オリンピックへ向けては今回以上の厳しい争いが展開されるのが現実。「どの国も必死でやっていることを感じた。この中から、だれが抜け出るか。日本選手が抜け出せるように頑張っていきたい」と言う。

合宿に参加したコーチたち=チーム提供

 重量級の選手が少ないのは日本だけではなく、各国とも多くいるわけではない。その分、近隣国でよく合同練習をやっているのが欧州。それでも、これほどの規模でやる合宿はなく、東京オリンピックまでに「またやりたい」という声があったという。「今回は日本が呼びかけて実現した。どこかが言い出して次の合宿があるなら、ぜひ参加したい」と希望した。

 熾烈な闘いに挑む76kg級の皆川博恵(クリナップ)は「オリンピックのチャンピオン、メダリストがいて、いい練習ができました。こういう機会をつくっていただいたことに感謝したい。結果で返さなければならないと思います」と言う。

 いろんなことを試す練習だったので、うまくいかないことも多かったというが、その中から「自分の課題がはっきり分かりました。滞在中に修正し切れるものではないので、これからの練習の中で修正していきたい」とのこと。

 皆川の場合は、打倒中国がひとつの課題。中国の参加がなかったのは残念だが、「中国だけにこだわっているわけではない。気持ちも技術も改善するところがありますので、頑張りたい」と、世界の強豪との練習を機に、さらなる飛躍を目指す。







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