世界V4のアルトゥール・アレクサニャン（アルメニア＝男子グレコローマン97kg級）が復活優勝

世界一カムバックへ向けて動き出したアルトゥール・アレクサニャン（アルメニア）＝2017年世界選手権

　オリンピックと世界選手権を3度制している男子グレコローマン97kg級のアルトゥール・アレクサニャン（アルメニア＝28歳）が5月25～26日にカザフスタン・アルマトイで行われた「ボラト・ツルリハノフ国際大会」で優勝。昨年の世界選手権・3位決定戦を負傷欠場したあと戦列を離れたが、復活優勝を遂げた。

　同選手は2013年世界選手権96kg級で2位になったあと、98kg級で2014・15年に優勝。2016年リオデジャネイロ・オリンピックも制し、2017年世界選手権（97kg級）でも世界一へ。重量級の世界トップ選手として君臨していた。

　昨年の世界選手権はムサ・エブロエフ（ロシア）に準決勝で敗れ、3位決定戦は棄権した。アルメニアなどのメディアによると、大会の前から背骨を痛めており、試合中にろっ骨も負傷。その後、米国などで治療していたという。

　ツルリハノフ国際大会では5試合に快勝。2回戦でアジア大会3位のカザフスタン選手を5－0で下し、決勝は昨年のU23世界選手権優勝、今年のロシア選手権2位のアレクサンダー・ゴロビン（ロシア）を3－1で下した。

　来月の欧州大会（ベラルーシ）に出場し、9月の世界選手権（カザフスタン）で世界一返り咲きを目指すもよう。