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2019.08.03

世界カデット選手権(ブルガリア)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

銅メダル獲得選手。(左から)西内悠人、丸山愛斗、菅沼碧久、青柳善の輔、計良涼介

 ブルガリア・ソフィアで行われている2019年世界カデット選手権に出場した男子フリースタイル・チームが8月2日、成田空港に帰国した。一昨年、昨年と2年続いた金、または銀メダルはなかったが、5選手が銅メダルを獲得。5個のメダル獲得は大会史上最多で、国別対抗得点の4位も最高の成績。

 全体底上げを感じさせる結果だが、湯元進一監督(自衛隊)は「(5階級のうち)2階級は金メダルを取れた内容。正直言って悔しいです」との第一声。その中でも評価できるのは、敗者復活戦や3位決定戦という一度負けたあとの試合でもあっても、粘り強い闘いを展開し、メダル獲得につなげてくれたこと。その精神力は評価に値するという。

 同監督はシニアの全日本コーチであるので、初めて見る選手もいた。試合前のウォーミングアップを見て、バック転などを難なくこなす選手ばかりで、その身体能力の高さに驚いたという。加えて、他国の選手をつかまえて練習する姿勢もあったという。「試合前なので、練習をセーブさせるのに苦労しました」とのことで、体力・気持ちとも頼もしいチームだったという。


 ■48g級銅メダル・西内悠人(高知・高知南中)「メダルを持って帰ってこられたことはうれしいのですが、2試合目にイランに負けたことは悔しい。相手に合わせてしまい、自分のレスリングが全然できなかった。この大会で自分の駄目なところが分かって、いい勉強になった遠征でした。そのイランがアメリカに勝って(敗者復活戦出場が決まり)、せっかくならメダルを取ってやろう、と思って闘いました。チームに中学生は2人。挑戦者する立場という気持ちで思い切っていけました」


大会史上最高の団体4位の成績を残したチーム=ソフィアにて、チーム提供

 ■51kg級銅メダル・丸山愛斗(岐阜・中京学院中京高)「体重の落ちが悪く、先生やチームメートが夜までつきあってくれ、支えていただきました。3位という結果を残せてよかったです。負けたロシア選手は、組み手とかがかなり上。攻めにいこうとしても攻められず、自分のレスリングができなかった。負けた後、日本にいる高校の監督にラインで連絡したら、『攻めてこい』という返信をいただき、それで気持ちを立て直すことができました。外国選手は構えとか、懐の深さとかが違います。敗因(となった短所)を埋めるとともに、長所のタックルを伸ばしていきたい」


 ■55kg級銅メダル・菅沼碧久(東京・自由ヶ丘髙)「メダルを取れたのはよかったのですが、優勝したかった、という気持ちもあります。イラン選手には自分の組み手ができず、力負けしてしまって押し込まれ、焦って失点を重ねてしまった。テクニカルフォールされたのは、1年ぶりだと思います。気持ちを切り替えて敗者復活戦を頑張りました。3位決定戦はアメリカの選手で、前に闘った西内選手がアメリカ選手に勝っていたので、自分も絶対に勝つつもりでした」


 ■60kg級銅メダル・青柳善の輔(埼玉・埼玉栄髙)「優勝できると思っていたので、悔しい気持ちでいっぱいです。(1-1で負けた)イラン戦を勝っていれば優勝できました。差しにこだわって攻められず、思い通りの試合ができなかった。(アジアの強豪国だが)後輩がイラン選手に勝っていたので、イランに対する名前負けはありませんでした。翌日は『攻めなければ駄目だ』と気持ちを切り替え頑張りました。敗者復活戦はヨーロッパ・カデット2位の選手。その選手に勝っての3位だから、まあよかったかな、とも思います」


 ■65kg級銅メダル・計良涼介(埼玉・花咲徳栄髙)「国際舞台で実績のある選手、強豪と言われる国の選手ばかりが相手。どの試合も課題がありました。負けたアゼルバイジャン選手(欧州カデット選手権2位)は、アンクルホールドが一回決まったのに、もう一回決める体力がなかった。そこが敗因だと思います。敗者復活戦のイラン選手はアジア・カデット・チャンピオンです。その選手に勝てたことで、今後は相手の実績に左右されなくなるような気がします。日本でチームが頑張っていたので(インターハイ2位)、自分も頑張りました」







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